NOEVIR Color of Life

EVERY SAT / 09:00-09:30

今、仕事も家庭も自分磨きにアクティブな生き様を実践する女性達。そんな女性達がいつまでも輝く心と勇気を失わず、体も心も健康な毎日を送るため、各界を代表して活躍する女性ゲストが自らの言葉でメッセージを送るのが、このノエビア カラーオブライフ。「生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと」をテーマにした、トークや音楽、話題、情報などが満載です。

TOKYO FM

NOEVIR Color of Life

EVERY SAT / 09:00-09:30

唐橋ユミ

今、仕事も家庭も自分らしく、いきいきと生きる女性たち。いつまでも輝く心を失わず、心も体も充実した毎日を送るため、各界を代表して活躍する女性ゲストが自らの言葉でメッセージを伝えます。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマにした、トークと音楽が満載のプログラムです。

Guest島本理生さん

島本理生さん

【2018年8月ご出演】

1983年、東京都板橋区生まれ。立教大文学部中退。高校2年生だった2001年、「シルエット」が群像新人文学賞優秀作に選ばれデビュー。
03年「リトル・バイ・リトル」で野間文芸新人賞。これまでも芥川賞の候補にも4回あがっていた。
夫は作家の佐藤友哉さん。第159回の直木賞受賞作「ファーストラブ」は、微妙な性虐待と家族の問題を繊細に描き出す長編小説。

島本理生 小説にかける思い

2018/08/18
今週も、直木賞作家:島本理生さんのお話をお届けしました。

島本さんは、小学校時代から小説を書き始め、高校在学中の2001年、作品「シルエット」が
第44回群像新人文学賞の優秀作に選ばれ、作家デビュー。
以降、2003年の作品「リトル・バイ・リトル」では野間文芸新人賞受賞と併せて
19歳で芥川賞候補に、2005年の作品「ナラタージュ」は映画化されました。
これまでにも多くの注目を集めてきた島本理生さん。
今回、最新作「ファーストラブ」で、第159回の直木賞を受賞されました。

10代で作家デビュー、その10代の恋心や見守られる立場の気持ちをモチーフに
これまで小説と向き合い、恋愛小説を発表してきた島本さんですが、
結婚、出産を経て、デビュー18年目を迎え、今度は見守る立場、誰かを支える立場としての
気持ちで小説に向き合うことで、新たな方向性を得て、この小説を書き上げることができたと
語ります。

小説の始まりから終わりまで、いい意味でストーリーの緊張感を失わずに書き上げることが
出来たという「ファーストラヴ」。様々な人間関係や、過去の出来事が重なり合って、
人の心の複雑に絡み合った糸が解かれてゆきます。誰にでも経験のあるすれ違いの体験、
知らぬ間に心に受けた傷がどう人を変えてゆくのか、
心理エンターティンメントとしての読み応えのある作品になっています。

納得できる作品で、直木賞を受賞できたことが嬉しいと語る島本さん。
その小説の世界観の新たな可能性を広げたのがこの「ファーストラブ」。
これまで以上に幅広い年齢層の方に読んでいただきたい作品です。
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島本理生 小説家になりたい

2018/08/11
今週も、作家、島本理生さんのお話をお届けしました。

島本さんは先日、最新作「ファーストラブ」で第159回の直木賞を受賞されたばかり。
また昨年には、島本さん2005年の作品「ナラタージュ」が映画化・公開され話題となるなど、
まさに今大注目の女性作家です。今朝はその島本理生さんの小説家への歩みをうかがいました。

小学校時代から本が大好き、そして小説家になりたいという思いを抱き、小説を書き始め、
15歳の時には小説コンクールに入選もされています。
スポーツ選手がそのスポーツで自分の存在をアピールするように、島本さんは小説という
手法で自分の考えや思いを伝えたい、表現したいと思い描き練習ならぬ努力を重ね
作品に取り組んでいきます。そして、高校在学中の2001年、作品「シルエット」が
第44回群像新人文学賞の優秀作に選ばれ、ついに作家デビュー。
以降、2003年の作品「リトル・バイ・リトル」では野間文芸新人賞受賞と併せて19歳で
芥川賞候補になってます。

そんな島本理生さんが作家を目指した理由の一つ、実は集団でのスポーツや行動が苦手ということも
関係しているそうです。誰かと行動をするということは、同時に自由を奪われるということ。
もちろん、この社会の中ではそんな妥協も必要ですが、自分を表現するという部分で、
自由が奪われることは、本意ではなかった島本さん。それは同時に自分と向き合い、
自分で責任を取って行くという、ある意味集団で生きて行くよりも厳しい世界が待っています。

人を深く見つめ、人の心を大事に描く島本理生さんの作品。その作品が私たちの心を打つのは、
一流のアスリートに匹敵するように、自分への厳しさを持ち、自分への甘えを許さなかった
島本さんの生き様の結晶なのかもしれません。
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島本理生 直木賞受賞作「ファーストラヴ」を語る

2018/08/04
今週からは、先日、第159回の直木賞を受賞した島本理生さんのお話をお届けします。

島本理生さんは1983年、東京生まれ。小学校時代から小説を書き始め、15歳の時に小説コンクールに入選。
高校在学中の2001年、「シルエット」で第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、2003年の作品
「リトル・バイ・リトル」は野間文芸新人賞を受賞、合わせて19歳で芥川賞候補となり注目を集めます。
その後も映画化された「ナラタージュ」など話題作を数多く発表されてきました。今朝は、直木賞受賞作となった
最新作「ファーストラブ」について、受賞についての喜びの声、そして自身の語る作品への思いをお届けしました。

今年5月、文藝春秋社より刊行された最新作「ファーストラヴ」。
まずは、「ファーストラヴ」というこの本のタイトルについて語っていただきました。
自分では初恋と思っている、昔の感情にも様々な心の状態や相手との関係があるということ。
相手との思い出や受け取った精神的な印象や事実は、言葉以上に心に何かを残している。
そんな島本さんのメッセージを象徴して付けられたものだそうです。
作品はその中で起きる家族の間、人と人に間に起きる感情や思いのすれ違い、そしてそれが
何かのきっかけで限界を迎えた時に起きる事件や問題を繊細に描き出した長編小説です。
傷ついた心や問題の核心に臨床心理士の女性が迫り、やがて感動的に真実の姿が明かされます。

島本理生さんはこれまで恋愛小説を多く手掛けてきましたが、今回はガラリと趣が変わり、
「家族」がテーマとなっています。作家デビューから18年を迎え、作家としての経験、
人生を積み重ねる中で得た「家族」という名の迷宮をテーマに、新たなスタンスで臨んだ
新境地の作品です。自分が感じる過去の心の重荷や傷を癒してくれる、前に向ける作品です。
ぜひ、一度手に取ってみてはいかがでしょう。

さて、番組では島本理生さんの作品への感想を募集しています。
これまでにあなたが読んだ島本さんの本の中で一番好きな本とその感想を
「ノエビアカラーオブライフ」番組のホームページからお寄せください。
感想をお寄せいただいた方の中から3名の方に、「ファーストラブ」を島本理生さんの
サイン入りでプレゼントします。
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