女優への転身、人生を変えた作品との出会い
2024/07/13
今週も、俳優のとよた真帆さんのライフストーリーをお届けしました。
17歳でモデルとして芸能界デビューされ、23歳で女優に転身。
その初出演作は、ドラマ「愛しあってるかい」でした。
小泉今日子さんと陣内孝則さん主演、柳葉敏郎や田中律子さん、和久井映見さんなど錚々たるメンバーによるドラマ。脚本も野島伸司さんが担当され、「愛し合ってるか〜い」というセリフが一世を風靡しました。
初めてのドラマの撮影でドキドキしたというとよたさん。モデルの世界とは違い、芝居の右も左もわからない状態で、怒られ続けた日々だったと当時を振り返ります。
ですが、誰かが教えてくれるわけでもなく、とにかく独学で、映画を年間200本〜300本観て、素敵な芝居をしている俳優さんを真似てみたり、間の取り方などを学んでみたり・・・そんな三年間を過ごされました。
当時は、モデルから女優への転身が珍しい時代、歓迎ムードはなく、モデルとしての日々との違いに苦労した日々。ですが、徐々に、一つ一つ一生懸命に取り組み、自分の中で手応えを感じたり、褒めてもらう小さな積み重ねで学んで行ったと言います。
そんなとよたさんの印象深い作品というと・・・
1998年公開の岩下志麻さんの極妻シリーズ10作目<極道の妻たち 決着>
岩下志麻さんが主演を務めた最後の作品で、「秋葉杏子」役を演じたとよたさん、その変貌ぶりは、大きな注目を集めました。
劇画の世界にも近い、独特の世界観だったという極妻シリーズ。岩下さんの存在感、そして京都太秦での撮影では、職人技のスタッフ、と、何もかもが新鮮な世界。小道具、大道具、音声とスタッフの方々がプライドを持った厳しい方ばかりだったそうですが、一方で、すごく可愛がってもらったと当時を振り返ります。
<熱い胸騒ぎ>
1992年に放送された深夜テレビドラマ。とよた真帆さん主演、長塚京三さんと親子を演じたドラマで、この演技を観た青山真治監督が、とよたさんへの出演依頼を送ったという思い出の作品。
とにかく長いセリフをワンカットで撮るという過酷な撮影だったそうで、何度もやり直し、取り直しがあったりと、苦労されたというもの。自分の未熟さに泣いた思い出もあるそうですが、その演技がまだ助監督だった青山真治さんの心に響いたようです。
<月の砂漠>
2003年に公開された青山真治監督による映画第54回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された作品。三上博史さん主演。
初めて青山監督に会った時の印象を・・・忘れられない風貌だった、と語るとよたさん。
「青山作品は全部見てたんですけど、風貌を見てなくて。本読み、衣装合わせの時に初めて「おはようございます」ってドアを開けて入ったらすごく大きい腰まで髪の毛がある男性が立ってたんですよ。それで、えっ!と思って挨拶したら、「青山です」と。
想像してたのとは全く違って。最初は圧倒されたけれど、すごいあったかい朗らかな感じの笑顔でした」
変わった人に惹かれるタイプとご自身を分析するとよたさんにとって、青山監督は、まさに「つかみはOK!」だったそうです。
演技指導はせず、リズムにこだわる監督だったという青山さん。役者の台詞のリズムにこだわり、セリフを言う音程や間にも非常に細かく指示が入るタイプなんだとか。
「月の砂漠」でも不思議な間があったり、独特の世界観を表現されていた様です。
その後、2002年にご結婚されたお二人。
来週は、青山監督との夫婦としての日々などについて伺います。
17歳でモデルとして芸能界デビューされ、23歳で女優に転身。
その初出演作は、ドラマ「愛しあってるかい」でした。
小泉今日子さんと陣内孝則さん主演、柳葉敏郎や田中律子さん、和久井映見さんなど錚々たるメンバーによるドラマ。脚本も野島伸司さんが担当され、「愛し合ってるか〜い」というセリフが一世を風靡しました。
初めてのドラマの撮影でドキドキしたというとよたさん。モデルの世界とは違い、芝居の右も左もわからない状態で、怒られ続けた日々だったと当時を振り返ります。
ですが、誰かが教えてくれるわけでもなく、とにかく独学で、映画を年間200本〜300本観て、素敵な芝居をしている俳優さんを真似てみたり、間の取り方などを学んでみたり・・・そんな三年間を過ごされました。
当時は、モデルから女優への転身が珍しい時代、歓迎ムードはなく、モデルとしての日々との違いに苦労した日々。ですが、徐々に、一つ一つ一生懸命に取り組み、自分の中で手応えを感じたり、褒めてもらう小さな積み重ねで学んで行ったと言います。
そんなとよたさんの印象深い作品というと・・・
1998年公開の岩下志麻さんの極妻シリーズ10作目<極道の妻たち 決着>
岩下志麻さんが主演を務めた最後の作品で、「秋葉杏子」役を演じたとよたさん、その変貌ぶりは、大きな注目を集めました。
劇画の世界にも近い、独特の世界観だったという極妻シリーズ。岩下さんの存在感、そして京都太秦での撮影では、職人技のスタッフ、と、何もかもが新鮮な世界。小道具、大道具、音声とスタッフの方々がプライドを持った厳しい方ばかりだったそうですが、一方で、すごく可愛がってもらったと当時を振り返ります。
<熱い胸騒ぎ>
1992年に放送された深夜テレビドラマ。とよた真帆さん主演、長塚京三さんと親子を演じたドラマで、この演技を観た青山真治監督が、とよたさんへの出演依頼を送ったという思い出の作品。
とにかく長いセリフをワンカットで撮るという過酷な撮影だったそうで、何度もやり直し、取り直しがあったりと、苦労されたというもの。自分の未熟さに泣いた思い出もあるそうですが、その演技がまだ助監督だった青山真治さんの心に響いたようです。
<月の砂漠>
2003年に公開された青山真治監督による映画第54回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された作品。三上博史さん主演。
初めて青山監督に会った時の印象を・・・忘れられない風貌だった、と語るとよたさん。
「青山作品は全部見てたんですけど、風貌を見てなくて。本読み、衣装合わせの時に初めて「おはようございます」ってドアを開けて入ったらすごく大きい腰まで髪の毛がある男性が立ってたんですよ。それで、えっ!と思って挨拶したら、「青山です」と。
想像してたのとは全く違って。最初は圧倒されたけれど、すごいあったかい朗らかな感じの笑顔でした」
変わった人に惹かれるタイプとご自身を分析するとよたさんにとって、青山監督は、まさに「つかみはOK!」だったそうです。
演技指導はせず、リズムにこだわる監督だったという青山さん。役者の台詞のリズムにこだわり、セリフを言う音程や間にも非常に細かく指示が入るタイプなんだとか。
「月の砂漠」でも不思議な間があったり、独特の世界観を表現されていた様です。
その後、2002年にご結婚されたお二人。
来週は、青山監督との夫婦としての日々などについて伺います。