出産、 そして、伝説のドラマ「男女7人夏物語」
映画「陽暉楼」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞された池上さん。
そこからまさに女優としての絶頂期にいた頃に結婚・出産を経験。
特に出産は、第4の人生の分岐点だったと振り返ります。
「本当に素晴らしい宝物を生んだな、と。そして同時にすごい弱みを作ってしまった
という感じ。それまでは、変な話、思いっ切り何でもやってきて、
いつ死んでもいいって思ってたんですが、ここから、「死ねない!」って思いましたね。
この子を育て上げるまでは、絶対死ねないって」
仕事が次々と入っていたため、産休もゆっくり取らずに復帰。
その第一弾が伝説のドラマと言われる「男女7人夏物語」でした。
アメリカ帰りのキャリアウーマンという役所を見事に演じ、
撮影の時点から、ヒット作になると予感していたという池上さん。
現場は、明石家さんまさんがムードメーカーとなり、終始楽しい雰囲気で、とにかく鎌田敏夫さんの書く脚本が秀逸で、当て書きのように池上さんの性格にマッチしていたのだとか。
「鎌田さん、なんで私のことこんなに分かるの?どこかで見てたの?」と言ってしまうほどだったそうです。
緑山スタジオでの撮影は、朝になることもあったそうで、子育てとの両立もかなり大変だったと当時を振り返る池上さんですが、仕事より子育てを優先した時期もあったのだとか。
娘さんのお受験の最中に、アメリカから映画出演のオファーを受け、何度も説得に来られても、どうしても今は日本を離れられないと断ったという話も驚きでした。
「子供ができて、いろいろ学ぶことも多かったし、いろいろ感じたり、逆に子供を持ったからこそ、こういう感情になるんだなとか、学んだこともいっぱいあるし、ありがたいですよね。」
子育てのお話になると、柔らかな雰囲気で母の顔になる池上さんが印象的でした。
来週は、更なる挑戦を続ける今後の池上季実子さんに迫ります!