会社以外でもう一つ自分の軸を持つことが大切
その流れもあって副業の解禁を行う企業も増え、
短い時間でも簡単に仕事ができる仕組みも増えてきました。
朱野さんが生み出した『わたし、定時で帰ります。』
そのストーリーや主人公の・東山結衣から導き出される
良い仕事を続けていくためのヒントとは?
朱野さんは次のように語ってくださいました。
「人間本業は何かというと、息を吸って生きる事じゃないですか?食べてちゃんと寝て、遊ぶという事をやっていないと人間は死んでしまうんで、まずその時間を確保して空いた時間に副業を2つ目、3つ目という風にはめ込んでいくと意外と収まると思います。『わたし、定時で帰ります』の主人公・東山結衣はすごく合理的ではありますが、定時で帰るというのは凄く大変なんですよ。本当に大変で、調子悪いから体調悪いからで、この仕事明日に回そうとか出来ないんですよ。意外と定時で帰るというのが大変という事を小説の中で伝えたかった。今までの女性の仕事物で、新人のドジっ子ちゃんが頑張るではなくて、より責任のある大人の女性の働き方って言うのを彼女に体現してほしかった気持ちがありました。」
では、逆に『わたし、定時で帰ります。』を書き綴ってゆく中で朱野さんが学んだこととは?
「私、それまで弱音を吐けないだとか、逃げたら負けだという意識がすごく強かったです。彼女の場合は、意識的に嫌になったら温泉に行っちゃうとか、すぐ逃げる属性を与えたんですね。書いている内にそういうことが出来るようになって、過労で弱くなった時にいろんな人に助けてもらったりしていく中で、弱みを見せられる人の方が強い、意外と愚痴言っている人の方が会社を辞めないですよね。会社としては長く働いてもらった方がいいじゃないですか?日本人は苦手なので、もっと小出しに言った方がみんなのためにも良いと思いますよね」
そして、ラジオの前にあなたに
定時で帰って豊かな人生を過ごすためヒントをいただきました。
「会社以外の何かを持つという事なんじゃないかと思うですけど、会社はいつか終わるもので、意外と早く終わるんですよね。今長生きなので、20年、30年何もない時間が待っているじゃないですか?そういう事を考えると、やっぱり会社以外でもう一個自分の軸を持ってもらいたいし、2つ以上軸があるとどっちかがダメになっても人間生きていけるんですよね。なんでもいいんですけど、もう一つ本当に夢中になれるものを見つける事が大事なのかなと」