日本の文化を知ることがエレガンスの近道
フランスワーズ・モレシャンさんも
来日してから全てが順風満帆だったわけではなく、
失敗したことがたくさんあったといいます。
そんなモレシャンさんの心を支えたものとは?
「NHKやお茶の水大学、外務省でフランス語を教えていました。フランス語の翻訳もしていたんですが、んにくと筋肉など、翻訳で失敗したことはたくさんありました。でもフランス人としてのアイデンティティが私を支えてくれました。当時の日本はフランス人が少なく、フランスの代表として日本に来たと感じていました。日本のアイデンティティを勉強しながら、フランスのアイデンティティを伝えたかったのです。今でもそです。日本のみなさんも、わびさび、扇子や屏風など素晴らしい文化があるのだからアイデンティティを持ってほしいと思います」
では、モレシャンさんのライフストーリーに影響を与えた人物とは、どなたなのでしょうか?
「もちろん母親です。絵描きで展覧会もしていました。パリの芸術大学で先生をしていましたね。なのでいろんなことを教えてくれました。例えば雲1つとってもそうでした。”見て御覧なさい雲がきれいでしょ?真珠みたいに輝いているでしょ”というような言い方で教えてくれました。アートです。お母さんから教えてもらった大切なことの1つに”見る目”があります。雲の話もそうなんですが、そんな彼女が日本に来たとき、日本のわびさび、庭園などの魅力を感じていました。日本の渋さ=エレガンスがありました。私もその魅力を伝えて行きたいと思っています。」
日本の女性に対してのメッセージをくださいました。
「日本の文化を忘れないようにしてください。日本の美意識を良く知ってください。他の国の文化がわかって日本の文化を知らないのは危険です。それは日本の文化が素敵だからなんです。その一方でに西洋の文化に壊されやすい部分もあるからです。グローバリズムも大切ですが、日本の文化を知ることが自分を強くしてくれるのです。そして、それがエレガンスにつながると思います」
輝く女性のヒント。
たくさん頂きました。
今一度、日本の文化を見つめ直してみてはいかがでしょうか?