NOEVIR Color of Life

EVERY SAT / 09:00-09:30

今、仕事も家庭も自分磨きにアクティブな生き様を実践する女性達。そんな女性達がいつまでも輝く心と勇気を失わず、体も心も健康な毎日を送るため、各界を代表して活躍する女性ゲストが自らの言葉でメッセージを送るのが、このノエビア カラーオブライフ。「生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと」をテーマにした、トークや音楽、話題、情報などが満載です。

TOKYO FM

NOEVIR Color of Life

EVERY SAT / 09:00-09:30

唐橋ユミ

今、仕事も家庭も自分らしく、いきいきと生きる女性たち。いつまでも輝く心を失わず、心も体も充実した毎日を送るため、各界を代表して活躍する女性ゲストが自らの言葉でメッセージを伝えます。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマにした、トークと音楽が満載のプログラムです。

Guest松岡佑子さん

松岡佑子さん

【2019年2月3月ご出演】

1943年福島県生まれ。国際基督教大学卒。国際会議の同時通訳者として長年にわたり活躍する。
1992年にモントレー国際大学院大学の客員教授に就任すると同時に、同大学の大学院に入学。
国際政治学の修士号を取得する。夫の死去にともない1997年に出版社である静山社の代表取締役に就任。
翌年、『ハリー・ポッター』の版権を取得し、1999年から翻訳・出版を手がける。
『ハリー・ポッター』シリーズ以外には、『吟遊詩人ビードルの物語』『ハリー・ポッター裏話』
(以上、J.K.ローリング著)「少年冒険家トム」シリーズ(イアン・ベック作)等の訳書がある。
現在はスイスに拠点を移し、翻訳業、静山社会長、講演やエッセイストとしても活躍中。

松岡佑子 ハリーポッター翻訳エピソード2

2019/03/16
イギリスの女性作家、J.K.ローリングさんが魔法の世界を描いたベストセラー、
「ハリー・ポッター」シリーズ。 今年は、日本で発売されて20年目にあたる、
記念の年です。今朝も、この『ハリー・ポッター』シリーズのすべて日本版の翻訳、
出版を手掛けられた、松岡佑子さんをお迎えします。

通訳の職に7年間ついていた松岡佑子さん。逐次通訳・同時通訳・ 随行通訳などの
通訳業務に携わり様々な会議や様々な人物に通訳を担当するにあたって、感じたことは
頭をやわらかくしなければならないということでした。もちろん充分な事前準備も必要。
集中し、15~20分程度でも疲れてしまうほどの激務のお仕事だったそうです。

その後通訳者から翻訳者へ。実は通訳を天職と思っておられましたが、
このハリーポッターに大ヒットにより通訳はやめざるを得なかったそうです。
実は、この作品は初めての文芸書の翻訳だったため、とにかく学ぶことばかり、
手に入る翻訳本、名訳と言われる翻訳作品をかたっぱしから読んで、
そこから多くのことを学び、勉強されました。
また、通訳時代の海外の旧友にネイティブチェックもお願いし、
普段なら2~3ヶ月かけるところ1年かけてじっくり、丁寧に翻訳に
取り組まれたそうです。

ハリーポッターの特徴の一つが、「成長の物語」ということ。
子供から成年になっていく中での変化も言葉で表現されたそうです。
映画になって大ヒットも記録、その後も舞台にもなりましたが、
原作者のJK ローリング自身は映画化に反対していました。
しかし、原作の世界感を壊さないように、という条件で承諾。
松岡さんも映画はとてもに良くできていると感心したそうです。

ただ、やはり映画は本にあるストーリーの端折りも多く、
登場人物の細かい感情の動きなどはやはり、映画では今ひとつ
わからないので、やはり実際に本を読んで、ハリポーポッターの世界観に
触れていただきたいとメッセージをいただきました。
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松岡佑子 一冊の本に込める思い

2019/03/09
イギリスの女性作家、J.K.ローリングさんが魔法の世界を描いた
「ハリー・ポッター」シリーズ。
今年、2019年は、シリーズの第一弾、「ハリー・ポッターと賢者の石」が
日本で発売されて20年目にあたる記念の年です。
この『ハリー・ポッター』シリーズのすべて日本版の翻訳、
出版を手掛けられたのが出版社、静山社代表の松岡佑子さんです。

松岡さんは現在、スイス・ジュネーブに住まわれています。
長年通訳のお仕事を手掛けられ、「ハリー・ポッター」シリーズを翻訳、
出版されるなか、スイスに魅せられ、移住されますが、出版への強い思いを胸に
出版社のお仕事を続けられています。

今朝はそのスイスの魅力を始め、松岡さんが魅せられた本を作る仕事のすばらしさ
そして、松岡さんの今後の活動への思いなどを伺いました。

松岡さんがスイスに移住するきっかけは、ある国際機関の総会でした。
そのお仕事で1か月ぐらいスイスに住むという機会があり、そこでジュネーブが
大好き好きになったそうです。空気がとても綺麗で、山に行くともっと空が澄んでいる。
そこで、再婚もされ、ワインに開眼して、今はブルゴーニュのワインを日本に輸出するお仕事も
されています。でも、同時に松岡さんがこだわるのが、児童書です。

「本を作ることは亡きご主人の意志を継ぎ、恩返しとなる」
「子供の時に読んだ本は、その人の人生を豊かなものにしていく」

その言葉を信じて静山社からこれからも、子供達のための良書を出版して行くのが
自身の使命と語っていただきました。
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松岡佑子 ハリーポッター翻訳エピソード

2019/03/02
今年2019年は、あの「ハリーポッター」シリーズの第一弾が日本で発売されて
20年目にあたる、記念の年です。「ハリー・ポッター」シリーズの始まりは1997年、
イギリスの女性作家、J.K.ローリングさんが魔法の世界を描いた一冊の本、
「ハリー・ポッターと賢者の石」。世界的なベストセラーとなり子供から大人まで、魅了しました。
シリーズはその後7巻まで刊行されましたが、この『ハリー・ポッター』シリーズ、
すべての日本版の翻訳、出版を手掛けられたのが 出版社、静山社代表の松岡佑子さんです。

今朝はハリー・ポッターファンの方にはお待ちかね!
松岡佑子さんに「ハリー・ポッター」シリーズ翻訳のエピソードを伺いました。
通訳、翻訳は基本技術は同じ。でも通訳はぶっつけ本番でやり直しがきかないお仕事。
でも、翻訳は改善の余地がある、言い換えれば終わりのない仕事というお話は、
とても印象的でした。もちろん出版のスケジュールが組まれていますので、
締め切りはあるますが、まさにギリギリまで格闘するのが翻訳のお仕事。
松岡さんもいい日本語が出てくるまで何度、シャワーを浴びたか、、と
お話されていました。たとえば、ハリーポッターに出てきた、
「You know who」というたった一行、この英語を「例のあの人」と訳すまで
大変悩み抜いた思い出も語っていただきました。

また、ハリーポッターの原作者、J.K.ローリングとの思い出も。
頭が良くとてもユーモアがある人。たとえば訳のアドバイスもいただいたこともあるそうです。
ハグリットはどんな言葉を話すかと伺うと、「北の方のあったかい人」と原作のイメージを
もらい、松岡さん自身が東北生まれなので、自分のお父様の言葉に似せて訳したことも
あるそうです。翻訳は英語の知識やテクニックだけのお仕事ではなく、
生き様や人生体験なども関わってくるお仕事であること、改めて教えていただきました。
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松岡佑子 通訳という仕事、言葉を超えたつながり

2019/02/23
2019年は「ハリー・ポッターと賢者の石」の日本での刊行から20周年の
アニバーサリイヤーとなります。今回はその日本語訳と出版を手掛けられた
静山社代表の松岡佑子さんをお迎えしてお届けしています。

『ハリー・ポッター』の翻訳、出版を手がける前は通訳としても国際的な舞台や
お仕事の場で活躍されていた松岡佑子さん。学生時代の英語との出会いが、
その後の人生に大きな影響を与えたそうです。学校卒業後は通訳者として
国際会議などの場で活躍。同行通訳、同時通訳など言葉の枠を超えて
人と人をつなげる通訳という仕事に魅力を感じ、まさに天職とも思われていたそうです。
その後は通訳者の指導などにもあたり、まさに日本を世界をつなげるお仕事の
最先端を担っておられました。

松岡さんの思う通訳としてのお仕事の大切な基本は、事前の下調べと勉強。
すべての資料を読み込んだり、記事を集めたりと通訳する方のお仕事はもちろん、
その人となりについても徹底的に頭に入れてその現場に望まれることが
求められるそうです。言葉だけを訳するのではなく、その思いや考え方までを
伝えて初めて、言葉を超えて本当のコミュニケーションが生まれる。
これが松岡佑子さんの考える通訳というお仕事の大変さであり、魅力です。

でも、そのお仕事を通じて、普段なら絶対出会わないような魅力的な人に出会うことが
出来、知らない世界に接することができる。
まるで「冒険」のような緊張感のあるお仕事、そんな世界的な視野を持つ松岡さんだからこそ
「ハリーポッター」の魅力的な日本語訳が生まれたのかもしれませんね。
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松岡佑子 ハリーポッターとの出会い

2019/02/16
2019年は「ハリー・ポッターと賢者の石」の日本での刊行から20周年のアニバーサリーイヤー。
その『ハリー・ポッター』シリーズを日本に紹介した立役者が
翻訳者であり出版社代表の松岡佑子さんです。
今週からは松岡佑子さんをお迎えし『ハリー・ポッター』との出会い、
その世界的なベストセラーの出版権利を大手出版社との競争の中で獲得した努力や奮闘。
翻訳時のエピソード、交流のある原作者J.K.ローリングや、彼女が描いた
『ハリー・ポッター』の世界の魅力。そして、通訳や翻訳、出版の世界に関わり
英語で人と人を繋げ、長く活躍されてきた松岡さんご自身のライフストーリーに迫ります。

今週は1回目、松岡さんの『ハリー・ポッター』との出会いについて伺いました。
1997年に出版され世界的なベストセラーになり、日本でも1999年に出版された
「ハリー・ポッターと賢者の石」。その出版に大きく関わった松岡佑子さんは、
知り合いから教えられて、その世界に感動、大手出版社と競合の末、
翻訳権を獲得しました。その原動力となったのがこの本の魅力を誰よりも
好きになったこと、そしてハリー・ポッターへの情熱。その情熱が原作者の
J.K.ローリングさんに伝わり権利を獲得したのです。

当時、松岡さんはご主人を亡くされ、小さな出版社を受け継いで、その未来に不安を感じながら
その出版社をどうしても守って行きたいという思いを強くしていました。そこで出会ったのが
「ハリーポッター」。出版なんてやったこともなく、どんな本を出していいのかもわからない!
ましてや、文芸翻訳もやったことがない、しかし何かやらなければこの大切な出版社は潰れてしまう。
そういう思いや不安、決意の中で本を探していた、"背水の陣" 。これこそが情熱の源となり
先方に思いが届き、出版権獲得に導いた原動力となったのです。
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