最後尾でも乗れたら上出来
2022/02/26
作家・綿矢りさにとって、
本を読むこととは?
「読んでいる時はすごく一人なんですけど、だんだんその話にのめり込んでいくにつれて、一人って感じがしなくなる。その話の中に溶け込んであり、その読んでいる物語に書かれていることに共感したりして、そのギャップ?不思議な世界に一人きりで乗り込むっていうような非日常感みたいなのを私は読書の時に感じてすごく楽しんでいます」
それは書くことにも共通することなのか?
「似ています。自分で書いていても次どういうこと書くのかギリギリまでわかってないことの方が多いので、読む方も、書く方も机に座っているけど全然自分が違うところにいるような感覚になります」
最近、小説とは違う「書く」楽しさを見つけたという。
「今までエッセイを書いたことがなかったんですけど、ちょっと日常で自分が思っていることとかを親しい人に話しかけるような感じで書けたらなって、思うようになってきました」
その気持ちをまとめたものが
新潮社から発売されている初のエッセイ集、「あのころなにしてた?」
「自分たちの家族のこととかを書いたので、すごく自然に一家族としてコロナにどんな風に関わっていたかっていうのをあの皆さんと共有したくて書きました。本っていうのは人と会うのとは違うけど人と会ったような感覚で読めたりをするので、共鳴する瞬間を共有できるような文章を目指していけたらなと思って書きました」
作家として新しいジャンルにチャレンジした綿矢りさ。
そのポリシーとは
「最後尾でも乗れたら上出来」
「例えば何かに挑戦した時にまあその枠には入れたけどかなり最下位に近い方っていうようなことが私は多くて、小説の世界にいてもそうでしたけど、デビューは早かったし、早めに入れたけどやっぱり全然実力がなくて、その世界で最後尾から始まったっていうような経験があったんですけど、初めのうちはすごく苦労して、落ち込んだこともあったんですけど。やっぱりそこに入れたっていうことを一番大事にしたほうがこれからも辛いことがあっても乗り越えられるんじゃないかなと思って最近こういうふうに思うようになりました」
この先10年の30代から40代は、
「今まで培ってきたものを活かして、もっとちゃんとしたものを書けるように頑張っていきたい」
そう語る綿矢りさ、作品の到着を期待せずにはいられない。
綿矢りさからリスナーに贈られたエールは?
【ちょっとした心の隙間を埋めるために「本」を読んでみてください】
本を読むこととは?
「読んでいる時はすごく一人なんですけど、だんだんその話にのめり込んでいくにつれて、一人って感じがしなくなる。その話の中に溶け込んであり、その読んでいる物語に書かれていることに共感したりして、そのギャップ?不思議な世界に一人きりで乗り込むっていうような非日常感みたいなのを私は読書の時に感じてすごく楽しんでいます」
それは書くことにも共通することなのか?
「似ています。自分で書いていても次どういうこと書くのかギリギリまでわかってないことの方が多いので、読む方も、書く方も机に座っているけど全然自分が違うところにいるような感覚になります」
最近、小説とは違う「書く」楽しさを見つけたという。
「今までエッセイを書いたことがなかったんですけど、ちょっと日常で自分が思っていることとかを親しい人に話しかけるような感じで書けたらなって、思うようになってきました」
その気持ちをまとめたものが
新潮社から発売されている初のエッセイ集、「あのころなにしてた?」
「自分たちの家族のこととかを書いたので、すごく自然に一家族としてコロナにどんな風に関わっていたかっていうのをあの皆さんと共有したくて書きました。本っていうのは人と会うのとは違うけど人と会ったような感覚で読めたりをするので、共鳴する瞬間を共有できるような文章を目指していけたらなと思って書きました」
作家として新しいジャンルにチャレンジした綿矢りさ。
そのポリシーとは
「最後尾でも乗れたら上出来」
「例えば何かに挑戦した時にまあその枠には入れたけどかなり最下位に近い方っていうようなことが私は多くて、小説の世界にいてもそうでしたけど、デビューは早かったし、早めに入れたけどやっぱり全然実力がなくて、その世界で最後尾から始まったっていうような経験があったんですけど、初めのうちはすごく苦労して、落ち込んだこともあったんですけど。やっぱりそこに入れたっていうことを一番大事にしたほうがこれからも辛いことがあっても乗り越えられるんじゃないかなと思って最近こういうふうに思うようになりました」
この先10年の30代から40代は、
「今まで培ってきたものを活かして、もっとちゃんとしたものを書けるように頑張っていきたい」
そう語る綿矢りさ、作品の到着を期待せずにはいられない。
綿矢りさからリスナーに贈られたエールは?
【ちょっとした心の隙間を埋めるために「本」を読んでみてください】