この細～い通路の奥に、その店はあります。わかりやすいように昼間撮影しましたので明るいですが、お店が開いてからの夜に行くと、マジ暗いです。「ここで、ほんとうに大丈夫？」と思いますが、奥まで行ってください。
狸小路7丁目にある、ラーメン屋「一徹」。その奥～にあるのが、こちら、「ジンギスカン アルコ」です。隣同士に並んだお店は、この通路で繋がっていますが、実は中でも行き来できます。オーナーで料理長は、札幌生まれ、札幌育ちの、別所徹一さん。「アルコ」は、ご覧のようにコの字のカウンターに座って炭火でジンギスカン鍋を熱して焼いていただきます。ここは「ひとりジンギスカン」も多い店。実は2階があって、そちらはグループや団体もOKです。
コの字のカウンターに、炭火の入った七輪が組み込まれています。席に着くと、目の前の七輪に、熾火になった炭が入れられ、その上に、黒い鉄鍋がセットされます。鍋が充分熱くなってきたら、鍋の縁の方に、モヤシと玉ねぎで土手を作り、で、その土手の内側に、肉を置きます。野菜はおかわり自由です。
こちら、肉はぜんぶマトン（羊肉）です。ジンギスカン1人前をオーダーすれば、いろんな部位が出てきます。タレがまた絶品です。ビール、ワイン、焼酎、日本酒など、酒と共に焼くのもいいですが、ひとりでここに晩ご飯を食べにやって来るローカルさんも大勢います。つまり、どんぶり飯を頼んで、ジンギスカンをおかずにご飯を食べるんですね。それも、美味しそう！
とにかくうまい！です。そして、カウンターの雰囲気が抜群です。札幌はジンギスカンの店が群雄割拠、たくさんありますが、「アルコ」を知ってしまったら、もうここばかり通ってしまうこと必至！
この穴蔵的雰囲気は、なかなか他では味わえません。
合わせてぜひオーダーしたいのが、こちら。「羊のスジ肉のシチュー」。トマトベースで絶品です。パンが進みますが、ご飯をもらってメシにかけて食べるのもオススメです。赤ワインとの相性も抜群です。
フレンチ・シェフのような装いがとってもかっこいい大将、別所徹一さん。それもそのはず、「もともと僕はフレンチの料理人だったんですよ」。そう、「アルコ」と繋がっているラーメン屋「一徹」は、ラーメン屋というよりも、「中華ビストロ」。いろんなメニューがあって、こちらも最高に美味しくて楽しい店です。地元の人たちが飲みにやって来て、いつもにぎやか。ラーメンはもちろん美味ですが、餃子もチャーハンも、いろんな炒め物や揚げ物、煮物などなど、なんでも美味しいです。「アルコ」で肉を食べてから「一徹」でシメるもよし、「一徹」で少し食べて呑んでから「アルコ」へ行って肉を焼くもよし。とにかく、この2つの店の往復で、お腹はぱんぱん間違いなし。