WELLNET presents 旅めし

日曜 12:00-12:25 TOKYO FM/JFN38局ネット

日曜日のランチタイム。北海道から沖縄まで、日本海から瀬戸内海まで、岩木山から阿蘇山まで……。日本各地の「食、地産地消、名産・特産品、民芸や工芸、伝統、人々の営み」を伝えていく、日本全国をたっぷり味わう旅番組です。 さぁ、今日も、その土地ならではの味わい、ローカルフードを求めて、一緒に、旅に出かけましょう!

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綿引さやか

オンエアレポート

北海道corner

元祖さっぽろラーメン横丁の老舗&名店「天鳳」。真の札幌ラーメンを味わう。

#札幌
この風景でピンッと来る方は、札幌を知っている人。午後7時半。ススキノの夜はまだ始まったばかりです。
ススキノの裏通りにある、「元祖さっぽろラーメン横丁」にやって来ました。札幌へやって来たら、一度は必ず立ち寄る場所。いいえ……1泊2日の旅なら、最低でも2度は、ここへ来るはずです。昼食と、夕食と。あるいは、夕食と、深夜のシメと。名店が軒を連ねる札幌ラーメンを味わう小径です。
夜の早い時間には、まだまだ人は少ないのです。だからこそ狙い目。お気に入りの店のカウンターに座って、ゆっくりまずビールで始めて、餃子も食べて、それからラーメンへ……。混雑する時間には、駆け込むように食べなければいけないので、時には早くやって来るのは正しいのです。ゆったり楽しむ初夏の北海道旅、その「旅めし!」ですから、誰にも急かされずゆっくりラーメンを味わいましょう。
こちらが今日の、「旅めし!」処。老舗、名店の「天鳳(てんほう)」です。札幌はラーメン文化の街。ラーメン店が群雄割拠しています。名店、老舗、新規店と、行きたいところは目白押し。新世代ラーメンも美味しい札幌ですが、やはり外せないのは老舗の名店の味。そう、「天鳳」の醤油ラーメンこそ、真の札幌ラーメンの味わい。
何はともあれ……まずは乾杯! ひとりでも乾杯です。もちろん、赤星輝く、サッポロラガーです。
「天鳳」の餃子は、小ぶりなひと口サイズで、ひとりで行っても安心してオーダーできます。ビールがススム君ですが、あまり飲みすぎないように気をつけて。そう、ここはラーメン屋。居酒屋ではありません。とりあえず、餃子をビールで流し込み……、さぁ、そろそろ「旅めし!」参りましょうか。
天鳳の味、「醤油ラーメン」! お腹が空いていたので、今日はチャーシュー麺にしました。チャーシューは柔らかく味わい深く、メンマも美味しく、西山製麺の麺はもちろんコシがありつつもモチモチで、そして、唯一無二のこのスープ! う、うまい!!(ちなみに、味噌ラーメンも絶品です)
札幌「天鳳」三代目の大将、加藤昭司さん。札幌生まれの加藤さんは、ラーメン好きで、高校生の頃からいろんなラーメン店を食べ歩いていましたが、一番のお気に入りがこの「天鳳」。最終的に、毎日のように「天鳳」へラーメンを食べにやって来ていました。「あの独特のスープの味は、他では食べられない。どうやっているんだろう?と思いながら、とにかく毎日食べてましたね」と加藤さん。忙しい夏のある日、先代の大将が忙しくしていると、カウンターでラーメンを食べ終わった加藤少年に、「おい、ちょっと手伝え」と声をかけ……。そこから、加藤さんの「ラーメン人生」は始まりました。「天鳳」一筋の、ラーメン人生です。加藤さんが作るラーメンは、醤油も味噌も何もかも、絶品です。札幌の旅の「旅めし!」、絶対ここは外さないでください!
ホタテラーメンなどはもともとやっていませんでしたが、増え続ける観光客、旅行者からは、「カニラーメンないの?」「ホタテラーメンは?」と常に質問されるそうです。「カニはやりませんが、ホタテはやるようになりました」と大将の加藤さんは笑います。でもやはり、始めて「天鳳」を訪れたら、まずは「醤油ラーメン」を食べてください。チャーシュー麺もOKです。スープは同じですから。そして、2度目はぜひ、味噌ラーメンを。
実は、ここに表示されていない「裏メニュー」があるのですが……、それは、この店に通って、自分で大将から聞き出してください。
天鳳 北海道札幌市中央区南5条西3丁目6N グランデビル1F
「元祖さっぽろラーメン横丁」公式サイト