中村紘子音楽と教育
今回で5回目となります。
中村さんとのおしゃべりの時間。
私にとっても楽しく、素敵な体験でした。
あなたはいかがでしたか?
今朝は、まず私たち日本人にとって「音楽とは何なのか」を知る
貴重なお話でした。
中村さんによると、、、、
遡ること江戸時代。その鎖国の影響により、
明治政府にとっての急激な西洋化教育の象徴として音楽が選ばれたということ。
そのため、日本人にとっての音楽は楽しむためのものではなく、
教育の道具となってしまいます。西洋音楽に触れる時の敷居の高さや
格調等があがめ奉られて、本来の音楽とそれを聞く心の関係が
全く無視されて、日本での今のクラシック音楽が存在してきた。
まさに政治家の音楽や文化に対してのレベルの低さが
日本の今の音楽シーンのいびつさを招いた訳ですが、
それを様々な活動で新しい日本人と音楽との関係を
作られているのが、まさに中村紘子さんです。
「趣味や遊びは人間にとっては大事だけど、自分は音楽に
すべてを捧げている以上、それもやるべきとは思わない。
人様に聞かせる、聞いていただくものだからこぞ、
自分のすべてを捧げる意味があるわけだし、それが生きているという事。」
さりげなくい中村さんが言われたこの言葉に、
人生の意味を教えられたのは私だけではないと思います。
天才音楽家、天才ピアニストと呼ばれる中村紘子さん。
持って生まれた才能を、こんな思いで磨き続けることこそ、
本当の天才と誰からも認められる理由なんですね。