松井冬子絵に向かう情熱
桃の節句という言葉通り、
まだちょっと冷たい風の中にもほのかに花の香りが漂う、淡いピンク色の光がさしこんでくるような季節です。
さて、今朝は女性を描くアーティスト。
日本画家の松井冬子をお迎えしての4回目シリーズの4回目です。
松井冬子さんは静岡県出身。
2002年、東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業。
2007年には、同大学の日本画専攻の女性としては
初めての博士号取得者となっています。
主に岩絵具を用いて描く古典的な画法で、
女性や花、その幽霊などを描き、内臓や体の器官もモチーフにしつつ、
「痛み」「狂気」など独特の世界を絵画で追求されています。
今朝は、そんな松井さんの作品がまさに産声を上げるアトリエと制作過程の様子ついてうかがってみました。
印象的だったのは松井冬子さん制作への情熱。
制作中はアトリエに引きこもり、まったく書けないでずっといるだけの時もある、、、それでもいつもどこでも絵のことを考えている、、でも
人から見るとだらだらしているだけに見えるかも、、と気さくに語っていただいた中にも、その産みの苦しみ、孤独などと向かい会うしっかりとした覚悟が伝わってきました。
常に作品のアイデアを考え続けているという松井さん、そして芸術は体力という言葉からは、松井さんの絵に込められた強さの秘密をを感じました。
パワーがなければ人にパワーは与えられない!
ぎりぎりまで自分の情熱とパワーを絵に込める事だけ考えている。
でも、力いっぱいがんばった後はスパでゆっくり、、急に女性としての松井さんの優しさも伝わってきました。
これから松井さんがどんな絵の世界を届けてくれるのか、
期待したいですね!