NOEVIR Color of Life

EVERY SAT / 09:00-09:30

今、仕事も家庭も自分磨きにアクティブな生き様を実践する女性達。そんな女性達がいつまでも輝く心と勇気を失わず、体も心も健康な毎日を送るため、各界を代表して活躍する女性ゲストが自らの言葉でメッセージを送るのが、このノエビア カラーオブライフ。「生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと」をテーマにした、トークや音楽、話題、情報などが満載です。

TOKYO FM

NOEVIR Color of Life

EVERY SAT / 09:00-09:30

唐橋ユミ

今、仕事も家庭も自分らしく、いきいきと生きる女性たち。いつまでも輝く心を失わず、心も体も充実した毎日を送るため、各界を代表して活躍する女性ゲストが自らの言葉でメッセージを伝えます。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマにした、トークと音楽が満載のプログラムです。

Guest中野京子さん

中野京子さん

【2018年1月2月ご出演】

中野京子(なかの・きょうこ) 作家・ドイツ文学者・美術評論家。北海道出身。西洋の歴史や芸術に関する幅広い知識をもとに絵画エッセーや歴史解説書を多数発表。著書に「怖い絵」シリーズ(角川文庫)、「名画の謎」シリーズ(文藝春秋)、「名画で読み解くハプスブルク家12の物語」(光文社新書)ほか。訳書にツヴァイク「マリー・アントワネット」(角川文庫)など。2017年、兵庫県立美術館、東京・上野の森美術館で開催された「怖い絵展」では、特別監修を務めた。今回集英社創業90年記念企画
「ART GALLERYテーマで見る世界の名画」全10巻監修の他、第5巻「ヌード かぐわしき夢」では責任監修を務める。

中野京子 絵の楽しみ方 絵の感じ方

2018/02/10
作家であり、美術評論家でもある中野京子をお迎えして
お届けしてきましたが、今週は「絵を読む喜び」について語っていただきました。

「怖い絵」シリーズで読む人たちを驚かせた中野京子さんの絵を見る洞察力。
動画の時代に敢えて画集を責任鑑賞するなど、中野さんが絵と携わる情熱の源は
そこに秘められた作家やその時代を知る醍醐味。
イメージを決められてしまう動画よりも、自分で勉強して自分で感じることで
よりリアルにその作家と対話が出来、時代を感じることが出来るのが
絵画なのかもしれません。

一枚の写真がその時代の真実を写し取るように、絵は画家がまさに切り取った
その時代の真実であり、魂の叫びなのかも知れません。
それが中野さんの思う絵画の最大の力、魅力です。

中野京子さんがメッセージする「絵を読む」喜び、私たちが絵の世界観を感じ、
もっとその絵の放つ声を聞き、知るためには、まさにその「絵を読む」ことが大切。
本を調べ、時代を調べ、そして、作家を知り、初めて絵が大きなメッセージを持って
目の前に現れてくれるのかもしれません。

「怖い絵展」や中野京子さんの執筆、研究活動は、まさに私たちの絵に触れる常識を
変えてくれる教科書であり、メッセージではないでしょうか。
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中野京子 怖い絵展について

2018/02/03
今週は中野京子さんに、2017年大人気の展覧会となった、
「怖い絵展」のエピソードをうかがいました。

「恐怖」をキーワードに2007年、中野京子さんが上梓(じょうし)した「怖い絵」は、
西洋美術史に登場する名画を読み解く著書として大きな反響を呼びました。
それから10年。昨年中野さんが紹介した絵画、版画などを中心に「恐怖」の切り口で
選び出した傑作を集め、開催された「怖い絵」展。大きな話題を集めた企画展になりました。

ただ、ビジュアル的にだけ怖いということではなく、その絵が描かれたいきさつ、
バックグラウンドなどに人間や社会の怖さが封じ込まれているのが「怖い絵」。
展覧会開催に向けてなにより苦労されたのが、絵を借りるという作業だったそうです。
そして、これまでの美術展の常識を打ち破ったタイトル。
当初は中野さんもお客様が来てくれるか、、とっても不安だったそうですが、
ふたを開けて見ると大盛況。なんと3時間待ちということも。

絵は言葉がない系術、、ということでビジュアルでただ、見て感じて、
というこれまでの美術への向き合い方ではなく、しっかりと絵のバックグラウンドや
歴史的な存在感、そしてストーリーを知ることで、絵を鑑賞することがもっと楽しくなる。
そんな中野京子さんのメッセージが届いたからこその人気だったと言えるのでは
ないでしょうか。
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中野京子 絵画との出会い

2018/01/27
今週も中野京子さんをお迎えしてお届けしました。

今回は中野京子さんが美術の道に進まれたきっかけをお話いただきました。
「小さなころから家にある画集を見るのが好きだった」という中野さん。
もともとは大学でドイツ文学を専攻され、その勉強のためだったり、知り合いに会うため
だったりとヨーロッパに足を運ぶ事が増え、その都度、主要な美術館を巡り、
絵に魅せられるとともに、その絵のことをより深く知るために、
絵に描かれた物語や背景を調べてより美術の世界に惹かれていったそうです。


私たちは作家、絵の描かれた時代、そしてタイトルなどにだけ興味が行き勝ちですが、
画家が絵に込めたストーリーなどをもっと掘り下げることで、
絵の世界が1枚1枚ベールが剥がされるように、その世界が深く、広がって行くのですね。


昨年、美術ファンの間で大きな注目を集めた「怖い絵」展。
この展覧会は中野京子さんが書かれた本、「怖い絵」をもとに様々な絵画を集めて
開催されたものですが、ただ、絵を見ただけでは理解できない、
絵の背景や描かれたシーンの詳細、そこに登場する人物の人生を共有することの
楽しさを教えてくれました。

ただ、その開催については大変なご苦労があったということ。
来週はその怖い絵展のエピソードなどもうかがいます。是非、お聞き逃しなく。
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中野京子 ART GALALLY

2018/01/20
昨年され大きな話題となった「怖い絵展」では、特別監修を務めた中野京子さん。
今回は集英社創業90年記念企画「ART GALLERYテーマで見る世界の名画」全10巻監修の他、
第5巻「ヌード かぐわしき夢」では責任監修を務められています。
今朝はその「ART GALLERY」についてうかがいました。

昨年9月から刊行が始まった「ART GALLERYテーマで見る世界の名画」
、この1月に刊行されたのが自身で責任監修を務められた5巻「ヌード かぐわしき夢」
です。

まずは、この「画集」の特徴は画家や時代ではなくテーマごとの編集が行われている事。
じっくりと絵の細部まで楽しめる大判サイズで、エッセイも掲載されています。

かつては絵画や文学の全集は数多く出版されましたが、最近の出版不況や
ネットの発達によって、全集ものの刊行はすっかりなくなりました。
しかし、絵の世界を体験しようとしたときに、コンピュターの検索で出てくる
絵は実は微妙に本物と違うのをご存知ですか?それはコンピューターは
モニター画面の特質上で透過光で絵を見ていることになります。
本物ではそれはあり得ませんので、あくまで美術館の絵と同じ反射光で
絵画の世界を体験する事が出来るのが印刷物の全集になるのです。

また、好きな絵だけではなく様々な絵の世界を鑑賞することで、
絵を体験する視野が広がります。「ART GALLERYテーマで見る世界の名画」
にはそんな中野京子さんの思いが込められているのです。
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