中野京子 絵の楽しみ方 絵の感じ方
お届けしてきましたが、今週は「絵を読む喜び」について語っていただきました。
「怖い絵」シリーズで読む人たちを驚かせた中野京子さんの絵を見る洞察力。
動画の時代に敢えて画集を責任鑑賞するなど、中野さんが絵と携わる情熱の源は
そこに秘められた作家やその時代を知る醍醐味。
イメージを決められてしまう動画よりも、自分で勉強して自分で感じることで
よりリアルにその作家と対話が出来、時代を感じることが出来るのが
絵画なのかもしれません。
一枚の写真がその時代の真実を写し取るように、絵は画家がまさに切り取った
その時代の真実であり、魂の叫びなのかも知れません。
それが中野さんの思う絵画の最大の力、魅力です。
中野京子さんがメッセージする「絵を読む」喜び、私たちが絵の世界観を感じ、
もっとその絵の放つ声を聞き、知るためには、まさにその「絵を読む」ことが大切。
本を調べ、時代を調べ、そして、作家を知り、初めて絵が大きなメッセージを持って
目の前に現れてくれるのかもしれません。
「怖い絵展」や中野京子さんの執筆、研究活動は、まさに私たちの絵に触れる常識を
変えてくれる教科書であり、メッセージではないでしょうか。