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EARTH×HEART LIVE 2014ファイナルアクト、
「ASIAN KUNG-FU GENERATION」
登場SEの "Driving South (Stone Roses)" が大音量で流れた瞬間、会場の雰囲気が一転、既に熱気に満ち溢れた東京国際フォーラムで最初に鳴らした曲は「夜を越えて」。
続いて畳みかけるようにリズミカルなアレンジのイントロからはじまった「1980」、どちらもメッセージ性の強い楽曲だ。
簡単に自己紹介を終えてステージは暗転、かすかにメンバーの姿を映し出す照明の中、演奏されたのは「マーチングバンド」
そして、昨年“EARTH×HEART LIVE PROJECT”ツアーにてアジアでも大人気だった「ソラニン」へと続く。
現在、ヴォーカル後藤正文はTOKYO FM & JFM38局で4月のみ期間限定でレギュラー番組(毎週火曜日 23時05分〜SCHOOL OF LOCK! 内アジカン LOCKS!)を持っており、番組内でも自らの言葉で音楽に対する思いを語るが、この日もこう語っていた。
「自分たちの回りのちょっとしたルールでも変えることは難しいよ。でもさ、僕たちにも売れない時代があって、酷く言われることもあったし、俺たちマイノリティなのかなって不安になったこともあったけど、人と比べてどうとかじゃなくて、自分の信じたことをやるのが良いんだって思います。
そう言ったあと、「何かを変えようと思っている人に捧げます」と言葉を添えて演奏されたのは新曲「スタンダード」そして「ローリングストーン」
100%正しい正解は見つからずとも、日々、自分が信じたことを一人でも多くの人たちが意識して行動するだけで、少しづつ明るい方向に向かうのだとしたら、環境問題にしても、同じ事が言えるのかもしれない。
そんな未来に向けたメッセージを受け取るオーディエンスを更に熱くするようなギターリフが会場に鳴り響く、そう「リライト」だ。
どんなに大きな会場でも、この曲のパワーは一瞬にして今いる場所をライブハウスに変えてしまう。オーディエンス大熱唱の中、そのままライブハウス "EARTH×HEART" は「君という花」へ。会場中がさらに熱気に包まれた。
「なんで音楽を鳴らすと、幸せなんだろうね」
はにかみながら後藤は話を続ける。
「今回アジアツアーを回って、音楽に国境は無いってよく言うけれど、確かに言語化する前のフィーリングのようなものが音楽にはあるんだって感じました。バンドってみんなの音を聞かないと出来ないんだ。それは日々の生活でも同じことで、話を聞かないヤツは話せないよ。話を聞いて、感じて、感じ合ってやっていけたら世の中良くなると思うんです。」
そんな思いを歌にしたという「踵で愛を打ち鳴らせ」で、未来への希望を曲に託した。
最後はオーディエンスの盛大なクラップハンドに包まれながら「今を生きて」。
全10曲、全てのROCK LOVERSを笑顔に変えてステージを "一旦" 後にした。
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EARTH×HEART LIVE 2014 -ASIAN KUNG-FU GENERATION -