シンプルで地味なタイトル、というのが私の第一印象でしたが、「隣=近い」「嫁=手の届かない存在」というのを端的に表している実に秀逸な題名なんですね。純粋でけなげなふたりの恋は結局悲しい結末に・・・とブルーな気持ちで読み終えましたが、いや待てよ、よく考えたらふたりともフリーになったわけで、結末近くに結ばれそうな「匂わせ」も書いてあるではないの!と突然気付き大はしゃぎしてしまいました。「しかし、不倫の恋で、噂に翻弄される田舎が舞台で、連れて逃げて欲しくて・・・と(先週読んだ)『地獄のオルフェウス』と非常に似ているのに、この爽やかさの差はなんなのでしょう」と小川さん。言われてみれば確かに似ていて、全く違う!
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