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25歳の詩にこめた情熱、その熱さが生涯変わらなかった金子光晴。情熱をぶつける対象が文学であり、詩であり、妻であり、息子であり…しかし最後孫娘に向けられた情熱=愛情がとにかく柔らかく優しい眼差しで、激動の詩人も歳を重ねるとこうも変わるものかとじんわりしました。また詩以外の、自分の人生を淡々と記した『詩人』という自伝も大変興味深い内容。無謀とも思える最初のヨーロッパ行きのいきさつなど読んでいると、あの時代に人種など関係なく好意的に受け入れられていて、その人間性の凄さを感じます。金子光晴の魅力に国境などなかったんでしょうね。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年06月20日
トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の夏まつり』
2021年06月13日
今村夏子『あひる』
2021年06月06日
なだいなだ『TN君の伝記』
2021年05月30日
内田百閨w追懐の筆』

アーカイブ
古靴店/高田漣、原田知世
金子光晴の詩に、高田漣さんが曲をつけ、原田知世さんとデュエットしました。
愛情60/中川五郎
金子光晴が昭和43年、72歳の時に発表した「愛情69」という詩集の中に掲載されている「愛情60」に、中川五郎さんが曲をつけました。「72歳とは思えない情熱、どこか東南アジア的な湿った空気を感じさせる詩」と小川さん。茨木のり子さんは、金子の詩の半分は女性に関するものだとも寄せています。
 
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