小学校6年生の頃ハマって読みまくっていた赤川次郎作品。学校でも読んでいたら「殺人や大人の恋愛が出てきますから、あまり読ませないほうが…」と先生から親に連絡がいき、当時大変素直だった私は「そんな悪い本なの?!」と怖くなって読むことを封印。今回実に35年ぶりに手にとったのでした。しかし17歳のアンバランスな乙女心を、30代男性の赤川次郎さんがどうしてあんなに的確にみずみずしく描くことができたのでしょう。小川さんもその点に驚嘆し、また罪を犯してしまった瞳のその後を心配して、「罪を償ったあとこの経験を生かして、情熱あふれる炎の芸術家にでもなっていてほしい!」とおっしゃっていました。私はろくでなし梶川(たぶんしぶとく生きている)の転落人生を見届けたかったです。
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