新卒で入った会社に不満たらたら。「俺はこんなところに来るはずじゃなかった」と毎日ぐだぐだ言っている扱いづらい新入社員のような保本登クン。しかし無欲で情熱ある医師・赤ひげ先生のそばで過ごすうちに、次第に弱者に寄り添う優しい医者になってゆく…という成長物語です。登が一歩ずつ頼もしく変化していく様子を追うのも楽しいのですが、全編通して描かれる「登は最後誰と結ばれるのか」というテーマも読み過ごせません。無事ハッピーエンドと相成りましたが、「私は大工の猪之さんとお杉さんがちゃんと上手くいったのかが気になります。あと森さんとお雪さんも」と小川さんは心配顔。みんな幸せになったのか、それを描いた続編がないのがちょっぴり残念です。
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