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辛いという言葉では片付けられない強制収容所での出来事。そして解放後の時間。「きっと何事もなかったかのように過ごすほうが楽なはずなのに、著者は私たちに伝えるために“思い出す”という苦しいことをやってくれているんです」と小川さん。確かにこの1冊を書くためにどれほどの痛みを伴ったことでしょう。その痛みを恐れず、私たちに伝えてくれた作者の勇気に感服するばかりです。ところでこの番組ではこの時期ホロコースト関連の本を読むのが恒例になっていて、正直「ああ、また読むのが辛いなぁ」と毎回暗い気分になるのですが、この辛い気分を味わうのが大切なのだと最近感じています。戦争でも、原爆でも、震災でもなにか1つテーマを持って、記念日近くに手に取るという読書法、小川さんに教えていただいた大切なことの一つです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2020年01月19日
スチュワート・ダイベック『冬のショパン』
2020年01月12日
山本有三『路傍の石』
2020年01月05日
沢村貞子『私の浅草』
2019年12月29日
マイ・ベストブック2019

アーカイブ
やさしくされると やさしくなれる花/KOKIA
誰かのまなざし、ほほえみ、パンを分け与えてくれた人、靴をもってきてくれた看守のやさしさ、などがマグダの生きる力になりました。
ハンガリー民謡 ロンド/ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)
ハンガリーの作曲家、コダーイが採集した民謡をもとに1917年に作曲。マグダは終戦後、ハンガリーには戻らず母語も捨てて、すべての人生を一から積み重ね、愛を更新していきます。若者には、自分たちの家族の歴史を知ろうと伝えていました。
 
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