メッセージ
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最近このサイトを通じて「藤丸さん、子育て楽しんで!頑張って!!」という温かいメッセージを度々いただくことがあり、感謝の気持ちでいっぱいです。ところで子どもといえば、『吾輩は猫である』の主人公・吾輩は人間の子どもみたいだなと思ったのですがいかがでしょう。驚くほど大人のことをよく見ていて、危険をかえりみず無鉄砲をやらかし、時に大人をハッとするほど冷ややかな目で見ている・・・。吾輩と、言葉を獲得する前の小さな子ども、重なりませんか?小川さんも指摘されていましたが漱石の子どもに向ける視線は温かでそれが娘たちへの描写にも現れているのですが、それは吾輩の扱いも同じ。実際に猫を飼っていた漱石。夏目家の猫は末っ子的役割で、さぞかし大事にされていたのではないでしょうか。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2018年02月18日
夏目漱石「吾輩は猫である」第一週
2018年02月11日
カズオ イシグロ『夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』
2018年02月04日
『ネギをうえた人-朝鮮民話選』
2018年01月28日
プリーモ・レーヴィ
『アウシュヴィッツは終わらない これが人間か』

アーカイブ
"ピアノ五重奏曲イ長調 より 第2楽章"/ドヴォルザーク作曲、メナヘム・プレスラー(ピアノ)、エマーソン弦楽四重奏団
漱石が、教え子だった寺田寅彦と一緒に出掛けた室内楽の演奏会で聞いた曲です。寅彦がモデルの寒月君もヴァイオリンを弾きます。昨年、漱石生誕150年を記念して、瀧井敬子さん監修の「夏目漱石の体験した洋楽」というコンサートが行われました。
リトル・チャイルド/ザ・ビートルズ
10章では3人娘の描写が面白く、漱石が子煩悩だったことが伝わってきます。この曲は女の子をダンスに誘っていますが、猫の吾輩もこどもたちに飛びついて遊んでいます。イギリスに留学した漱石です。
黄昏を遊ぶ猫/東京スカパラダイスオーケストラ with中納良恵
この小説のラストはなんと吾輩の死?!この曲は♪謎めいた小説の難解なエピローグ、誰か助けに来て♪と歌っています。新宿区に昨年オープンした「漱石山房記念館」は、「吾輩・・」執筆後に漱石が住んだ家の跡地ですが、小説のように弟子や友人が集まった書斎を再現、吾輩のモデルの十三回忌に作られた猫塚もあります。
 
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