アウシュヴィッツに抑留された日々を冷静な目で振り返り、克明に描いた作品。実際にアウシュヴィッツに行ったことがある私は、「あの狭いスペースにこんなふうに押し込められていたなんて」「展示されていた大量の靴。取り上げられた後にはこんな過酷な運命が待ち構えていたんだな・・・」とリアルに頭に浮かぶので、とても重い気分になりました。でもこの「重い気分になる」ことこそ、「考えてほしい、こうした事実があったことを。これは命令だ」というメッセージに応えるということなんですよね。辛い思いをしながらも私たちにアウシュヴィッツの真実を伝えてくれたレーヴィに、少しでも報いることができれば幸いです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |