10代から20代前半の無垢な瑞々しい感性の伊藤整にしか作り出せない、清らかな詩の数々。北海道固有の自然の美しさも、この詩人の誕生を後押ししたようですね。ところで小川さんがお好きな詩「女」は、「あらー!オンナってそんなに神秘的なものじゃないけど、いやーそんな褒めてくれちゃいます?」と、女性ならちょっと照れてしまう一篇。「若い男の子にこんなふうに思ってもらえるなんて、とても嬉しくなりますね」と小川さんも言っていました。そんな話をしながら、だらしなく開いた膝をきゅっと閉じ、姿勢を急いで正した、「魔のやうないきもの」には程遠いふじまるでした。
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