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こんなに近い国なのに、民話となるとどうしてこうも違うのでしょう!「浦島太郎」や「鶴の恩返し」、「一寸法師」風味ではあるのですが、途中から話が思わぬ方向へ展開し、結局想像もしなかったオチへとたどり着きます。表題の「ネギをうえた人」にいたっては、まず料理の添え物的存在のネギが重要な役割を負い、グロテスクな話なのかと思いきや、実は自己犠牲の尊さを説くほっこり民話・・・短いお話なのに驚きがいっぱいです。ところで今回は平昌冬季オリンピック・パラリンピックにちなんでこの本を読みましたが、我らが小川洋子さん、讀賣新聞にてオリンピック競技の観戦記を執筆されるそう。平昌五輪、ますます楽しみになってきました!

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2018年01月28日
プリーモ・レーヴィ
『アウシュヴィッツは終わらない これが人間か』

2018年01月21日
伊藤整
『雪明りの路』

2018年01月14日
アガサ・クリスティ
『そして誰もいなくなった』

2018年01月07日
坂口安吾
『風と光と二十の私と』

アーカイブ
伽耶琴並唱「鳥の歌(セタリョン)」/韓国国立国学院
伽耶琴(カヤグム)は韓国固有の弦楽器。1500年前から伝わり日本では新羅琴として奈良の正倉院に保存されています。この曲は♪鳥が飛んでくるあらゆる鳥が飛んでくる鳥の中には鳳凰鳥、万樹門前の豊年鳥、山高谷深無人処、鬱林の秘鳥衆鳥が弄春和答に対をなし、双去双来、飛んでくる♪という歌詞の内容です。アルバム『韓国の古典音楽』より。
トラジ打令(タリョン)/李金美(イ・クム・ミ)(歌)
韓国の代表的な民謡。トラジは桔梗のこと。娘が山で桔梗の根を掘っているという歌詞です。アルバム『韓国京幾民謡の粋』より。「大蛇とヒキガエル」「ワシにさらわれたおひめさま」といろいろな女の子が登場しました。
アリラン/イム・ヒョンジュ(歌)
韓国の代表的な民謡。映画「パッチギ」サウンドトラックより。「この曲を聞いていると、いろいろな民話のいろいろな場面がよみがえってきます。♪アリラン峠を越えていく、私を捨てていく君は一里も行かずに足が痛む、青い夜空には星がいっぱい、私のこころは涙でいっぱい♪
 
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