こんなに近い国なのに、民話となるとどうしてこうも違うのでしょう!「浦島太郎」や「鶴の恩返し」、「一寸法師」風味ではあるのですが、途中から話が思わぬ方向へ展開し、結局想像もしなかったオチへとたどり着きます。表題の「ネギをうえた人」にいたっては、まず料理の添え物的存在のネギが重要な役割を負い、グロテスクな話なのかと思いきや、実は自己犠牲の尊さを説くほっこり民話・・・短いお話なのに驚きがいっぱいです。ところで今回は平昌冬季オリンピック・パラリンピックにちなんでこの本を読みましたが、我らが小川洋子さん、讀賣新聞にてオリンピック競技の観戦記を執筆されるそう。平昌五輪、ますます楽しみになってきました!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |