美味しそうなメニュー、よだれものの食べ物が沢山出てきますが、ただのグルメ話で終わらず歴史や文学、旅そして阿川さんの交友関係にまで話が広がってゆくのがたまらなく魅力的な『食味風々録』。『小僧の神様』ではお鮨への憧れをあそこまで印象的に綴った志賀直哉が、「米は何日食べなくてもなんら問題ない」人だったことなど、文豪の意外な一面を知ることができたのも楽しかったです。個人的には阿川さんが絶賛していたハワイのタイ料理のお店が、私もハワイへ行くと必ず行っていたレストランだったことにびっくり。アノ阿川弘之さんと味の好みが一緒だわぁ、なんて勝手に親近感を抱いています。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |