犬好き、少年好きな小川さんにはたまらないストーリーの『まぼろしの小さい犬』。言ってしまえば“犬が飼いたくてたまらない少年の話”というだけなのですが、これだけ深み・厚みのあるお話になっているのが凄い!やはり長く世界中で読み継がれている名作には理由があるのですね。しかも少年の心の変化が実に繊細に描かれていて、ラストまで彼の心がどう動くのか大人でも目が離せません。「ないものを追い求めるのではなく、あるもので幸せになろう」というメッセージも印象に残りましたが、私的には「子どもとプレゼントの約束を、“気軽”にしてはならない」・・・これも大人への戒めとして覚えておこうと思いました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |