心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
イギリスの児童文学作家フィリパ・ピアスというと「トムは真夜中の庭で」が浮かびます。これは小川洋子さんも子供の頃から大切に読み続けている童話。メロディアス・ライブラリーでも2012年に取り上げました。そして今回の「まぼろしの小さい犬」は、「トムは真夜中の庭で」から4年後の1962年にピアスが書いた童話です。主人公はベンというロンドンに住む少年。ベンは誕生日におじいさんから犬をプレゼントされることを期待しています。ところが届いたのは額に入った毛糸で刺繍された犬の絵。悲しくて腹が立ったベンはおじいさんを憎む気持ちを持ってしまいます。しかしその犬の絵にはある謎の言葉が書かれてありました。
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