戦争を強烈に表現する写真を残し、40歳の若さで逝ってしまったロバート・キャパ。早すぎる死ではありますが、今回『ちょっとピンぼけ』を読んでみて、キャパの人生がいかに強運に恵まれたものであったかも知ることができました。有り金がたった5セントしかないところに仕事と1500ドルの小切手が舞い込む冒頭のシーンから始まり、絶対無理と思われたパスポート入手を軽々とやってのけたり、絶体絶命の戦場からも何度も無事帰還しています。「仲間と賭け事をしているシーンが何回か出てくるのが、“運を天に任せる”という彼らの日常を象徴しているように思えます」と小川さん。ギャンブルのような人生を本にまとめて、キャパは何を思っていたのでしょうか。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |