小川さんは新聞に連載されていた時からこの作品を毎週楽しみにしていた読者の一人だったそうで、「新聞という媒体に連載するにあたって、どうすれば読者の心を掴めるか考え尽くしている」と作者の水村美苗さんを大絶賛。お金、部屋の広さなど、描写がとにかくリアルゆえ、「1800万円で希望のマンションが見つかったかしら」などと主人公の行く末を具体的に心配しながら続きを待っていたそうです。ちなみに母の介護から開放された主人公が気持ちを整理するために逗留する『湖のホテル』、そのモデルであろうホテルに泊まったことがあるのですが、建物の持つ独特な雰囲気の描写もまた、リアルでした。
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