「愛と憎しみの物語」という表現はよく聞きますが、『嵐が丘』は「執着と憎しみの物語」という方がふさわしい長編小説でした。ちなみに小川さんは途中からやけくそになり、登場人物たちに「もっとやれー!」という謎のエールを送り始めたそうですよ。それにしても発表から約170年の年月が流れているというのに未だに新訳が出され、映画化され、現代版にしたドラマも生み出されている『嵐が丘』。クリエーターを刺激する強いパワーは、これからも衰えることがないでしょう。ところで最初から最後まで謎に満ちていた人物・ヒースクリフ。彼、キャサリンの父の隠し子だったのじゃないかと思うのですが・・・どう思われますか?
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