どんなタイプのダメ男が登場するのかと、小川さんと二人かなり楽しみに身構えていたのですが、現れたのはとにかく情けなく、ちょっと可愛らしさも兼ね備えた、初めてのタイプの"だめんず"でした。私たちのお気に入りは、香典返しのお茶が送られてくるシーン。主人公の不甲斐なさに怒った友人が、ワザと茶筒に傷をつけて送り付けてくるのですが、なんとなくその悪意に気付きながらも深く考えない。しかも茶筒を必死に修繕して、なかったことにしょうとする・・・。住むところを子供と追われそうになっているというのにこの悠長さ!やはりただものではありません。さらにこれが私小説というのですから、いやはやまいりました。小川さんの今日の一言「子供たちが無事に育ったのか心配です」。
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