清盛と同い年で職場も一緒。23才という若さで突然出家。しかも煩悩を振り払うため幼い娘を蹴り落としたという伝説つき・・・。他にも、日本人が好きな桜の歌を沢山残すなど、西行は様々な面で好奇心を掻き立てる歌人です。白洲正子や小林秀雄、辻邦生といったような、目のこえた文化人の心を掴んで離さなかったのも頷けます。私はというと西行の和歌の中でも、全国各地の名勝について詠んだ歌が気になりました。伊勢、高野山、熊野、四国。旅が簡単でなかった時代に、行く先々での心の動きを31文字に表した和歌は、2012年を生きる私たちに、映像や写真からとはまた違う感動を伝えてくれるのです。
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