番組では、5ヶ月の航海の間、北さんの心の支えになっていた手紙について、小川さんに詳しく話していただきました。手紙をやり取りしていたのは当時パリに住んでいた小説家・辻邦生さん。航海中はもちろん、その後も愛情深い手紙を長くやり取りし続け、2人の往復書簡は一冊の本にまとめられているほどです。実は小川さん、この辻邦生さんが大好きなのだそう。知性あふれるハンサムな容姿、そして文壇に今も残る「辻さんはお母さんのような人だった」という伝説に魅力を感じているのだとか。男性なのに"お母さん"とは実に興味深いですが、きっと大変な包容力があった方なのでしょう。どくとるマンボウもその友情に支えられて、長い航海を乗り切ったに違いありません。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |