日本が敗戦して8ヶ月後というデリケートな時期に、これからいかに生きて行くべきか、生きることにどう立ち向かっていくべきかを説いた坂口安吾。発表から60年以上経った今でも、その生命力に満ちた文章には刺激をうけます。そんな安吾が残した遺言状がこれまた感動的!後に残る奥さんがその後も生きていきやすいように、「結婚も自由。」「養子は貰うな。家名断絶せよ。」など、簡潔な言葉で指示を出しているのです。その愛情深さには小川さんもうっとり。安吾は生きていく人に対して、常にエールを送る作家だったことがよくわかりました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |