毎年1月27日のアウシュヴィッツ解放の日前後には、ホロコーストに関連する文学を選ぶのが恒例になっているこの番組。今年は童話を選んでみましたがいかがだったでしょうか。青い美しい表紙、イラストも温かみがあってキュートで本当にかわいらしい1冊なのですが、強制収容所でのつらい過去を3人が回想する数ページは色彩がほとんどなく、早くきれいな色=穏やかな日常が戻ってきてほしいと願いながらページをめくりました。あの戦争の語り部が減っている今、戦争の記憶のない世代がホロコーストについて描いた、貴重な1冊でもあります。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |