「自分の足が透明なのでつまずく」「人混みで足を踏まれる」「裸で寒い」「足跡は残る」「犬に気づかれる」などなど。一見世界をも支配できそうな透明人間ですが、実際透明な体で生活してみると困ったことだらけ。科学技術の粋を集めた発明なのに、滑稽なぐらい不自由で、どんどん人間を孤独に追い詰めていきます。その様子は、哀れでもあり、ホラーともミステリーとも違う怖さがありました。ところでこの作品は、池上彰さんが少年時代に夢中になって読んだ1冊だそうですが、どのあたりが池上少年を虜にしたのでしょうか。我が番組のスタッフは、「透明になる理論の説明が、池上さん風味だった」と申していますが・・・さて、どう思われますか?
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |