長い間ピッピを「長靴の下に住む妖精の話」と思っていた私…思い込みって恐ろしいですね。そんな間抜けな私とは違い、小川さんはピッピが力持ちの女の子であること、彼女の個性的なファッションなどをしっかり記憶。その上で、子供の頃には感じられなかったピッピの淋しさなども大人の心で味わい、思わずジーンとしたのだそうです。そんな全く違うモードで読んだ2人でしたが、「ピッピって誰かに似てる・・・」と連想したのがなんと同じ人物でした。それは柳田国男の『日本の昔話』に登場する、コンクリートのような硬い握り飯を作る怪力女・大い子。こんなところで日本の昔話と北欧の童話がリンクするとは! 文学はいろんな驚きをもたらしてくれますね。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!) |