2012年02月26日

リンドグレーン
『長くつ下のピッピ』
 (岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「ひな祭り」を前に女の子が主人公の童話を選びました。スウェーデンの作家アストリッド・リンドグレーンの「長くつ下のピッピ」です。小学校の図書室で夢中になって読んだ思い出のある方も多いのでは?大きな帽子に三つ編。膝上まである長くつ下。そしてサルを抱いている姿はとても印象的。まだ9歳なのに庭のある古い一軒家にひとりで暮らしています。では彼女の家族はどうしたのか?実はお母さんはピッピが赤ちゃんの時に亡くなり、一緒に航海していた船乗りのお父さんも嵐で海に吹き飛ばされてしまいます。そんな生い立ちのピッピ。しかし彼女は世界一強い女の子。自分で苦境を乗り越えて楽しく生きていくのです。

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