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「ベートーヴェンは耳が不自由だったのに偉大な作曲家であった」。このエピソードは、薪を背負いながら勉学に励んだ二宮金次郎の逸話と並んで、幼い頃から誰もが知る、努力の美談です。が、ここまでベートーヴェンが不幸だったとは!親との縁は薄く、恋もいつも上手くゆかず、溺愛した甥はベートーヴェンが死の床にある時さえ彼を煙たがっていた・・・。「彼の深すぎる愛情に、誰も応えられなかったのでしょう」という小川さんの意見が的を射すぎていて、なお一層哀しくなってしまいました。そんな絶望的な人生の中、崇高な楽曲を数多く生み出したベートーヴェン。彼の生涯を知った上であらためて聴いてみると、壮大なハーモニーから小さな音に至るまで、曲のすべてが奇跡に思えてきました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年3月18日
『西行〜魂の旅路』
2012年3月11日
『名作童謡
野口雨情 100選』

2012年3月4日
北杜夫
『どくとるマンボウ
航海記』

2012年2月26日
リンドグレーン
『長くつ下のピッピ』

アーカイブ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ op13「悲愴」第2楽章/エミール・ギレリス(ピアノ)
聴覚がうしなわれていく悲しみの中で作った初期の代表作。
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」第2楽章〜小川のほとりの情景〜/ヨーロッパ室内管弦楽団 ニコラウス・アーノンクール(指揮)
「私ほど田園を愛するものはあるまい」と語ったベートーヴェン。でも、その鳥の声も小川の音も彼が聞くということは、自分自身のうちに歌わせることでした。

交響曲第9番 歓喜の歌 第4楽章 抜粋/ロンドン交響楽団 ゲオルグ・ショルティ(指揮)
「その優しい目を見ると泣けてくる」と友達がベートーヴェンについていった感情をいまここにわれわれも感じさせられる、人生とは苦悩の中に幸福を見出すこと、とロマン・ロラン。

 
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