2012年03月25日

ロマン・ロラン
『ベートーヴェンの生涯』
 (岩波文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

19世紀から20世紀にかけて活躍したロマン・ロラン。1916年にノーベル文学賞も受賞している世界的作家ですが、人生をとおして彼の心の支えとなったのが作曲家ベートーヴェンの音楽でした。代表作「ジャン・クリストフ」は、ドイツの音楽家を主人公にした長編小説。そのモデルはベートーヴェンだと言われています。さらに今回取り上げた「ベートーヴェンの生涯」では、ベートーヴェンへのロランの想いをストレートに綴っています。その気持ちは熱すぎるほど強いもの。ベートーヴェンに救われたロランは、その音楽に対して文学で応えようとしたのではないでしょうか?

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