読み終わった後、「もしかしたら暗いオンエアになってしまうかも・・・」という一抹の不安がありましたが、小川さんのお話はとても希望のある、明るいものでしたね。不毛の時代を象徴する“鉄の時代”のあとには、万物が成長する他の時代がやってくると、うっすら希望を残しているこの作品。遠き南アフリカ発の文学から、この国の苦悩、現実、そして人々が持っている期待を、ダイレクトに受け取ることができました。ところで今回のテキストは、池澤夏樹さんが編集された『世界文学全集』の第11巻。各巻には池澤さんの重厚な解説がついているのですが、「作品を選ぶのはスムーズでも、この解説を書くのは・・・池澤さんは本当に凄い!」と小川さん、感心していらっしゃいました。そんな解説にも注目です。
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