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恋の絶頂ともいえる婚約期間中の二人が、死によって引き裂かれてしまうという悲しいストーリィ。「あらすじだけたどるとお涙ちょうだい的な話に思えますが、あえて少し引いた視線で状況を追い、しかも婚約者が死ぬ場面は空白になっていて、どこまでも品のある作品です」と小川さん。確かに悲しい話ではあるのですが、清らかさで満ちている、といった印象です。それにしてもこの話の主人公といい、夏目漱石の『こころ』の先生といい、川端康成の『雪国』の男といい、どうして仕事をせずに懐と心に余裕をもちながら暮らしていけるのでしょうか?このタイプの登場人物が出てくるといつも、「どうなってるの?」と盛り上がる小川さんと私でした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2010年05月23日
トーマス・マン
『ヴェニスに死す』

2010年05月16日
伊丹十三
『女たちよ!』

2010年05月09日
『小川未明童話集』
2010年05月02日
山本兼一
『利休にたずねよ』

アーカイブ
How Do You Keep The Music Playing(君に捧げるメロディー)/パティ・オースティン&ジェイムス・イングラム
「風立ちぬ」は、「序曲」という章から始まります。♪どうしたらぼくらの音楽を続けられるのか♪愛が音楽にたとえられているこの曲を。
ショパン:4つのマズルカより作品33より/マウリツィオ・ポリーニ
自然の描写が美しい「風立ちぬ」。ショパンの曲に永遠の美と自然を感じます、と小川さん。

カンパニュラの恋/平原綾香
ショパンの夜想曲第20番「遺作」をモチーフに、平原さんが作詞した恋の歌。愛していても離れていく”節子”さんの姿を思い浮かべて。

 
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