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なんともいえない後味を残す、小川未明の童話の数々。生まれてすぐに隣の家に養子に出され3歳までそこで育てられたという生い立ちや、「死に懐き親しみたい」という考え方などがあいまって、未明はどこか悲しげな作品が生み出していったようです。それにしても『赤いろうそくと人魚』は実に展開の早いお話ですね。今まで慈しみ育てていた人魚の子を、あっという間に悪人に売り渡してしまう年寄り夫婦の変わり身の早さには小川さんも私もびっくり。その数ページ前に描かれている、人魚が「人間は人情があってやさしい」と繰り返し思っているシーンが、なんともせつなく映ります。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2010年05月02日
山本兼一
『利休にたずねよ』

2010年04月25日
マーク・トゥエイン
『トム・ソーヤーの冒険』

2010年04月18日
『まど・みちお詩集』
2010年04月11日
司馬遼太郎
『街道をゆく 1』

アーカイブ
ドビュッシー:月の光/モーラ・リンパニ
小川未明のたくさんの童話に月の光がやさしく降り注いでいます。それはいつも優しく見守ってくれる存在です。
ブラームスの子守歌/リンダ・ロンシュタット&アーロン・ネヴィル
「赤いろうそくと人魚」「月とアザラシ」「牛女」 、子供と別れて強く愛してくれる母親が何度も登場します。3歳まで母と離れていた未明の理想なのでしょうか。

/スピッツ
「忘れはしないよ時が流れても」で始まるこの曲、未明の童話やエッセイに登場する二度と会えない人や動物たちに。

 
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