映画を見尽くしている映画評論家の故淀川長治さんが、No.1に選んだのがこの『ヴェニスに死す』だったそう。映画は原作と少し違う設定になっているようですが、「受け入れられないとわかってはいるけれど愛さずにはいられない…そんな人間のけなげさ、哀れさを描いている小説」と小川さんは分析します。ところで私はかなり前にヴェニスを訪れたことがあるのですが、「落ち着きをたたえた旅情あふれる水の都」というその時の印象が、今回「一度迷い込んだら出てこられない陰のある街」と激変。これは近々行ってこの目で確かめねば?!ちなみに小川さんにとっては、「好みの小物など、素敵なもので溢れている楽しい街」だそうです。
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