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二十歳で鉄道自殺を図りこの世を去った女性が、最後の日々を綴った日記。それを取り上げるとなると、「今日は暗い雰囲気で番組が進みそうだなぁ」。そんな風に考えながらスタジオに入ったのですが、その予想は見事ハズレ。小川さんが話されたように、「高野さんは生きることに一生懸命で前向き。死の香りが驚くほどしない」ということに気付かされ、理想の自分に近づこうと頑張る高野さんを、日記の中に感じたのでした。「この時代に“引きこもり”とか“ニート”という存在があれば、高野さんは二十歳を乗り越えられたかもしれない」と語った小川さん、まったく同感です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2010年01月03日
幸田文
『きもの』

2009年12月27日
2009年を振り返って
湯川秀樹『旅人』

2009年12月20日
ウィーダ
『フランダースの犬』

2009年12月13日
松本清張
『或る「小倉日記」伝』

アーカイブ
ベートーヴェン「皇帝」(第1楽章)/エレーヌ・グリモー(ピアノ)ドレスデン国立管弦楽団
「ベートーベンの「皇帝」を聞いて勇気づけられるけれど。」日記の最初のころに登場する高野さんのお気に入りの曲。
Tomorrow Never Knows/Steve Marcus
日記の後半、ジャズ喫茶「シアンクレール」で高野さんの心をとらえるフリージャズ。これも 退廃的というよりは、烈しくてポジティブな感情が感じられます。

悲しくてやりきれない/ザ・フォーククルセダーズ
京都から生まれたフォークグループの1968年の曲。「悲しくてやりきれない」は、高野悦子さん、そのご家族、「二十歳の原点」を読んだ私たちみんなの気持ちだと思います、と小川さん。

 
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