大ヒットとなった映画「ラマン」。公開当時、そのセンセーショナルな内容がヒットの一因として語られていたことを覚えていますが、今回小説を読んでびっくり!映画で多く時間を割かれて描かれていた『15歳の少女の愛と性』ではなく、少女と母親の複雑な関係、そして母に自分を見てほしいという少女の願いが、メインテーマとして綴られていたのです。映画で主演のジェーン・マーチも着ていた袋にベルトをしたようなワンピースとハイヒール、男性用の帽子という奇妙ないでたちも、実は母親の影響。母に愛されたがっている少女の物語と知って、映画よりさらに悲しみが増しました。(アシスタント:藤丸由華) |