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大ヒットとなった映画「ラマン」。公開当時、そのセンセーショナルな内容がヒットの一因として語られていたことを覚えていますが、今回小説を読んでびっくり!映画で多く時間を割かれて描かれていた『15歳の少女の愛と性』ではなく、少女と母親の複雑な関係、そして母に自分を見てほしいという少女の願いが、メインテーマとして綴られていたのです。映画で主演のジェーン・マーチも着ていた袋にベルトをしたようなワンピースとハイヒール、男性用の帽子という奇妙ないでたちも、実は母親の影響。母に愛されたがっている少女の物語と知って、映画よりさらに悲しみが増しました。(アシスタント:藤丸由華)

2008年3月23日
マルグリット・デュラス
『ラマン』


2008年3月16日
川上弘美
『蛇を踏む』


2008年3月9日
金子みすゞ
『わたしと小鳥とすずと』


2008年3月2日
大岡昇平
『ながい旅』


アーカイブ

ショパン・ワルツ ロ短調Op69-2 / ルービンシュタイン
小説のラスト近くフランスへむかう主人公は船の上でショパンのワルツを聴きます。そして、自分も中国人の男からなにかを受け取っていたことに気が付くというシーンにあわせて。

メコン河の太陽 / ガブリヤル・ヤレド
映画「愛人・ラマン」オリジナルサウンドトラックから。ベトナムの雰囲気があふれる1曲。

夕なぎ / ジュリエット・グレコ
恋する男性と愛を交わして心身ともに満たされる瞬間、女は美女に変わるとグレコがステージで説明した官能的な曲。

 
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