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「不思議な世界」という言葉では決して終わらせられない川上弘美さんの作品。この「蛇を踏む」では、読んでいるうちに自分が身を置く世界の常識も、なんだか心もとないものになってきます。・・・あれ?蛇って踏んじゃうとどろっと溶けるイキモノだっけ?・・・などなど、いつの間にか心のヒダに、川上ワールドがにょろにょろ入ってくるような感覚なのです。考えてみると、それはまさに「蛇」のような・・・。小川さんは『だから川上さんの世界は信用ならないんですよ』と楽しそうに言われていました。(アシスタント:藤丸由華)

2008年3月9日
金子みすゞ
『わたしと小鳥とすずと』


2008年3月2日
大岡昇平
『ながい旅』


2008年2月24日
佐野洋子
『100万回生きたねこ』


2008年2月17日
武田百合子
『富士日記』


アーカイブ

アニマ・アニマーレ / アートリンゼイ
不思議な魅力の小説にぴったりの雰囲気の曲、「ラグをほどいて蛇を放とう」という歌詞も登場します。アート・リンゼイはブラジルのアーティスト、アルバムタイトルは『曖昧な存在』です。

Snakes and Ladders / ジョニ・ミッチェル
「あー、愛はへびとはしご。頂上にたどりついては滑り落ち、底に着いたらまた昇っていく」という、一度はまると逃れられない愛を表現している曲です。一度はまると抜けられない蛇のような川上文学の魅力にもあわせて。アルバム『レインストームとチョークの跡』より

アメリカ / サイモンとガーファンクル
川上さんのエッセイ「ゆっくりさよならをとなえる」に、冬の夜にひとりで聞く音楽として登場します。

 
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