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30ページにも満たない短編ですが、園遊会の1日で少女が大人になる、まさにその瞬間を捉えた作品です。階級意識が強い20世紀初頭、母親も姉妹も近所の労働者に起きた不幸な出来事に、まったく関心を示しませんが、主人公のローラだけはその姿勢に疑問を持ち、健全な思考のもと、物事を見ています。小川さんが『物語に出てくる賢い子、どうしても女の子は鼻について男の子を贔屓してしまうんですが、このローラの賢さにはとても好感がもてるんです』とおっしゃるとおり、読み終えた後『彼女は素敵な大人になったに違いない』そんないい予感が持てる物語です。(アシスタント:藤丸由華)

2007年10月21日
宮本輝
『錦繍』


2007年10月14日
松尾芭蕉
『おくのほそ道』


2007年10月7日
太宰治
『走れメロス』


2007年9月30日
ボリス・ヴィアン
『うたかたの日々』


アーカイブ

ENGLISH TEA / ポール・マッカートニー
「どこまでも果てしなく続く英国式庭園、僕といっしょに腰かけて紅茶をいっぱいいかが?」という晴れた朝の歌です。
アルバム『ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード』より。

MORNING GLORY / 山下達郎
こちらもすばらしい朝についての1曲。「園遊会」前半の輝く時間のイメージです。
アルバム『フォー・ユー』より。

BLUE EYES / エルトン・ジョン
「あの娘の瞳は澄みきった青空のように」という一説が出てきます。

今まで紹介した作品
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