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#39「古舘佑太郎先生が登場!後編!」

今週もお疲れ様です!
SCHOOL OF LOCK! UNIVERSITYの助教授・バンズです!

いよいよ最後の講義レポートとなりました。
僕のどうでもいい近況にもお付き合いいただきありがとうございました!
RNあのこさん!今更ですがメッセージいただきありがとうございます!SF小説、来年読ませていただきます!
僕からは以上です!

さぁ、最後の講義、振り返っていきましょう!
前回に引き続き、最近は俳優としても活躍している、バンド「2」のボーカル・古舘佑太郎先生をお迎えしました!
前回、古舘先生の「僕、ロックンロールが苦手なんですよ。」という気になる一言で終わりましたが、今回はその続き…!


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やしろ教授「ロックが苦手なの?」

古舘佑太郎先生「苦手ですね。これは僕の唯一のコンプレックスです。
僕はどちらかというとロックが苦手なのに、ロックという部類の中に入っているんで、ずーっと居心地が悪いんですよ。
僕の人生の中で、もちろん10代のときロックバンドを聴いてきてるんですけど、自分が圧倒的にそうじゃないんで…。
僕は基本的に「ロック」って言葉は、ネガティブな意味でしか使ったことないです。」

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やしろ教授「え?」

古舘佑太郎先生「インタビューとかライブでも、僕が「ロック」って単語出すときって「ロックって苦手なんだよね」っていう使い方しかしないです。」

やしろ教授「2はロックバンドなの?ロックバンドではないの?」

古舘佑太郎先生「親戚とかに「どういうバンドやってんの?」って言われるじゃないですか?
そういう時にめんどくさいから「ロックなんじゃないですかね〜」っていう言い方になっちゃうんです。
でも普通にロックバンドやってる人って「ロックやってます!」言えるじゃないですか?
僕はそうは言えないんですよ。
なのに、自分がやってきたバンドはそういう部類に入る。
でも自分ではやってる自覚もないし、自分のことを「ロック」って言えたことがないです。」

やしろ教授「The SALOVERSの音聴いても、2の音聴いても、僕みたいな素人からすると「ロック」なんだよ。
僕から見てると、ちゃんとその瞬間を切り取ってるから「ロック」っぽく伝わってるというか。」

古舘佑太郎先生「なんでロックが苦手かと言うと、「ロックンロール」とかの今まで脈々と繋がられてきた歴史の「ロックンローラー」たち。酒と女とタバコとドラッグみたいなのからはじまり、不良とか、ビートルズとかクイーンとか、色んなものが繋がって今あるじゃないですか?
作られたロックンロールの教科書に則って2000年代以降もずっとロックやってるみたいなのが、「何がロックなの?」と思って。
それで死んでいった先輩方もいっぱい見てて。
そういうのを考えはじめ、苦手になっていったんです。
常に疑いがあるんですよね。そう考えると「自分はロックなのか?」って思うし。」

やしろ教授「「ロックなのか?」って思ってるけど、これってひっくり返すと、「オレはロックだ!」って言ってるんでしょ?」

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古舘佑太郎先生「…あ、そうなんすかね?」

やしろ教授「「お前たちはロックじゃねぇ!」ってことでしょ?
「お前たちの言ってるロックだったら、オレはロックじゃねぇ!」ってことじゃない?」

古舘佑太郎先生「あ〜、それはあるかもしれないです。
はじめて言われましたけど、そうなのかも。」

やしろ教授「オレ、お笑いやって、NSCって学校の先生をやらせてもらうこともあって、「なんでみんなお笑いやりたいのか」興味があったから最初の授業で聞いたの。
そしたら4割くらいの生徒が「お笑いに助けられた」と。
それがすごい衝撃で、この人たちが思っているお笑い愛に否定はないんだけど、オレの思ってた概念と違いすぎて。
「モテたい」とか「楽して稼ぎたい」とかではじめてたり、他の仕事ができないからここにいるしかないでやってんだけど、救われたもので誰かを救いたいと思ってやってる人たちに、「それってお笑いなの?」って思うし、「でもこれがお笑いの美しい理念なの?」とも思うし。」

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古舘佑太郎先生「音楽はそういう要素ありますけど、お笑いでもって意外ですね。」

やしろ教授「オレ個人は、苦手。」

古舘佑太郎先生「その苦手の感覚と全く一緒の感覚を「ロック」に抱いてるんです。」

やしろ教授「自分たちを「ロック」じゃなかったら何と言う?」

古舘佑太郎先生「どうだろうな。自分のやってる音楽を何かって決めるのが苦手だから名づけられないんですけど、28年の歴史で好んで聴いてきたのは「泣ける音楽」とか、「バラード」なんですよ。」

やしろ教授「例えば?」

古舘佑太郎先生「最近だと、アメリカのサラ・マクラクランってわかりますか?
この前、アメリカのアニメ見てたらすごいいじられてたんですけど、僕はめっちゃ好きで。
その人とかは、僕が死ぬほど好きなメロディーを歌ってます。
「Angel」ていう曲なんですけど。
そういうのが本当は好きなのに、僕はこんな音楽をやっちゃってるっていう対比でいうと、これが一番当てはまるかもしれない。」




やしろ教授「いや、これ最終回すぎるでしょ!笑
これをフルコーラスで聴いたら、ポップなトークできないよ。笑」

古舘佑太郎先生「そうっすね!笑」

やしろ教授「でも、めちゃくちゃいいね!」

古舘佑太郎先生「そうなんですよ!心の琴線に触れるというか。」

やしろ教授「触れる!で、酒飲んで今の曲聴いたら終わりだって!笑
8ヶ月しかない期間を振り返るには、曲が強すぎるわ!
これ10年やった番組の最後だもん!
違うのよ!オレもっとライトに終えたいのよ!笑」

古舘佑太郎先生「たしかに!8ヶ月の最後を迎える曲っていう方向で選ぶべきでしたね!」

やしろ教授「なんか、そこに向かってる気がするよ!
職員のサワカレー先生、ヘルツ先生、ズン子先生、4人体制でやってきたわけですよ。
サワカレー先生的にはどうでしたか?」

サワカレー先生「すごい楽しかったです!」

やしろ教授「おー!」

古舘佑太郎先生「どうやら「楽しい」が一番らしいですね。
この前、前澤友作さんのインタビュー見てたんですけど、「努力は夢中に敵わない」って言ってました。」

やしろ教授「一番いい時って努力してる感覚ないもんね。」

古舘佑太郎先生「ないです。夢中で。」

やしろ教授「ちょっと待って!やっぱ違うわ。
最後の放送で前澤友作さんからのトークの広がり方は違うわ。
色々哲学やってきた番組の最後の答えが、前澤友作さんの言葉っていうのはちょっとイヤだ!笑」

古舘佑太郎先生「逆に考えてください。」

やしろ教授「逆に考えてみよう。」

古舘佑太郎先生「「ロック」っていうのは、「既成概念を壊す」ってことじゃないですか?
自分たちの想像になかった終わり方、まさかここで前澤友作さんが出るって!
じゃ、ここでジョンレノンの言葉を使ってたらいいんですか?ってことだと思うんですよ。」

やしろ教授「なるほどね。」

古舘佑太郎先生「それこそ教科書通りですよ!」

やしろ教授「すっごい言ってることはわかる。でも一個だけ言わせてくれ!
オレはロックじゃねぇからよ!」

古舘佑太郎先生「あ、そうか。」

一同笑い

古舘佑太郎先生「自分に置き換えすぎましたね。笑」

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古舘佑太郎先生「僕は最後に来れたことがめっちゃ嬉しいですね。」

やしろ教授「オレも古くんで良かったって思ってる。」

古舘佑太郎先生「今日のテーマ、決めてたんですよ。僕の中で言うと、「本音を言う」。
それのみで来たんですよ。
本音をぶつけたら、そこで共通点が生まれたりとか。
“場所”とか”環境”とかじゃなくて、“人”だなって最近思うようになりました。
今日は本音をぶつけられて良かったです。」

やしろ教授「すっごい締めてくれるじゃん?笑
最後だから、どうしても最後トークに持ってくしかない。
これが一個悔しい部分ではあるよね。
最後じゃなかったら、もっとフラットに作ることとか、葛藤みたいなところにもっともっと深く入れたんじゃないのかな、とか。
でも、最後に来てもらえて良かったなって。
これ以上、アーティストさんで最後の裏回しできる人もいないだろうし。笑」

古舘佑太郎先生「まぁ終わり方が次の始まり方に影響しますからね…!」

やしろ教授「そういうところよ!笑」

やしろ教授「本当は、最後はとーやま校長がゲストがいいんじゃないか?とか、やましげさんが来てもいいんじゃないか?とか話してたんだけど、少なくともとーやまじゃなくて良かったね!」

古舘佑太郎先生「まぁ僕も、とーやま校長ではないほうが良かったのかなと思いますけどね。
彼だったら締まらないんじゃないかな。」

やしろ教授「彼、締めれないもんね。」

とーやま校長「やいやいやいやい!2人とも、お膳立てをしっかりとしてくれるじゃないの!!」

やしろ教授「真っ白な顔して入ってくんなよ!」

とーやま校長「シラフだからね!」

古舘佑太郎先生「めっちゃツバが飛んでるんでちょっと…」

とーやま校長「飛ばしてんだよ!」

古舘佑太郎先生「潔癖症なんで…」

やしろ教授「やめてよ本当に。」

とーやま校長「UNIVERSITYもSCHOOL OF LOCK!じゃないですか?
で、4月にはじまって12月に終わるって、普通なくないですか?
聴いてる人は、「やしろ教授、なんかやったの?」って思ってるかもしれない。」

やしろ教授「ちょっと待って!
気づいてないだけで、オレ、なんかやったの!?笑」

一同笑い

やしろ教授「そっか!その可能性あんのか!笑
あ、なるほど〜!」

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やしろ教授「こんな感じで最後はお酒を飲みながら、お寿司なんかつまみながら、とーやま校長も入ってきて、キャッキャしながら、この日は終わっていったわけでございます。
で、いよいよこの放送も終わろうとしております。
本当にお付き合いいただいたみなさん、元生徒の方、現生徒の方々、本当に楽しかったです!
久しぶりにSCHOOL OF LOCK!チームに帰ってこれた気がして。
苦しいこともありました。
久しぶりにみんなの悩みを聞いたりとか。
僕も生活してて苦しいことあるし、お互い苦しいことあるけど、集まれる場所があるのはいいなと改めて思いました。またいつかラジオなのかもしれないし、ラジオじゃないとこでも、なんでもいいんですよね。SNSなんかあったりするし。
どっかでまた会いましょう。

で!
とーやま校長先生が春で辞めるというのは、ニュースになってるんで知ってる方もいると思うんですけど、東京FMの色んなことが起きてることとは一切関係ないです!
本丸では色々言いづらいと思うので、ここで僕がぶっちゃけて締めたいと思います。
とーやま校長の退任は、もっとだいぶ前から決まってました。
あいつ自身が決断して、10年向き合ってきて次のところに進むために、と。
そういうことですので、残りの数ヶ月、SCHOOL OF LOCK!本丸の方で、とーやま校長先生と思う存分遊び続けてください!
それでは、SCHOOL OF LOCK! UNIVERSITY、これにて閉校!!!」


ということで、SCHOOL OF LOCK! UNIVERSITYはここまで!
9ヶ月間、本当にありがとうございました!
またどこかでお会いしましょう〜〜〜!!!
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