今辛い、君の話を聞かせてほしい。

SOL!

今夜の授業を職員の新人職員Nが振り返り!


SCHOOLOF LOCK! 1月の毎週木曜日は、こもり校長&とーやま委員の2人体制。
今夜授業テーマは……『今辛い、君の話を聞かせてほしい』

様々な事情で今辛い気持ちを抱えている生徒の話を聞いて行きました。

最初に電話を繋いだのは…
【東京都 18才 RN:タヌキの子孫ななみ】
地毛が明るいのを先生が理解してくれず、指摘され続けて学校に行くのも辛くなっているという、RN:タヌキの子孫ななみ。
地毛登録をしているのに説明しても理解されず。3学期の始業式では、髪色が明るいからと1人別室になったことも。
髪を1〜2週間に1回染めたり、かつらを被ってみたり、いろんな苦労をしてきたのに、それでも否定され続けるのが悔しくて本当に辛いのだそう。
3月11日に卒業式を迎える、RN:タヌキの子孫ななみ。最後まで理不尽に屈せず、必ず楽しく卒業式に参加して見せる、勝ってくると宣言してくれました。

次に電話を繋いだのは…
【和歌山県 16才 RN:アオサメライダー】
11月に高校を辞めて、4月から通信に編入するが、ここ数ヶ月ニート状態で誰とも話せていないのが辛いという、RN:アオサメライダー。
中高一貫の進学校で勉強を頑張ってきたが、ドロップアウトして、レールから外れてしまったことに不安や焦りを感じているのだそう。
こもり校長・とーやま委員と久しぶりの会話をして、先の見えない不安はあるけど、せっかくなら思い切り楽しんで行きたいと話してくれました。


この後記の放送を聴く

聴取期限 2023年2月2日(木)PM 10:00 まで

今辛い、君の話を聞かせてほしい。



こもり校長「木曜日ですので、マンスリー教頭が登場です」

とーやま委員「どうなってんだい?」

SOL!


こもり校長「ダンケシェーン?」

とーやま委員「♪ダンケシェーン、ダンケシェーン、乃木の歌〜 じゃない!」

こもり校長「(笑)」

とーやま委員「もう本当に怒り心頭ですよ」

こもり校長「怒り新党?」

とーやま委員「はい。立ち上げました、有吉さんの番組。ダンケシェーン! バカ!」

こもり校長「…」

とーやま委員「おぉ。急に無の境地」

こもり校長「(笑) やっぱ結局行き着く先は無なんじゃないかっていうところもありますからね」

とーやま委員「いや、そんな観念的な話じゃないんですよ。なんで俺とキャッチボールしてくれないんだよ!」

こもり校長「あ、Twitterの話ですか」

とーやま委員「1週間前に僕がマンスリー教頭として、毎週木曜日金曜日来るって言って。SCHOOL OF LOCK!の教室は学校掲示板、Twitterは廊下、そこで校長ととーやま委員のやりとりが何かあったらいいなみたいな話したでしょ。何で、1ラリーで終わってくれてんだよ。俺は5球ぐらいボール投げてるのに」

こもり校長「“来てるな〜”とは思いましたけどね(笑)」

とーやま委員「グローブ構えてるのに、一向に飛んでこない。これはどうなってるんだ?」

こもり校長「(笑) やっぱり魔球がすごい」

とーやま委員「魔球? 俺が投げた魔球?」

こもり校長「そう。魔球なんですよ。僕は1発しか投げられないところを、やっぱとーやまさんは魔球を投げてくるから、もうキャッチができなくて、やっぱ素晴らしいなと」

とーやま委員「俺の制球力のせいだったの?」

こもり校長「僕の1球なのに、とーやまさんから見えるボールは5球ぐらい来てて、あれは僕にはまだまだ真似できない」

とーやま委員「走り込みと投げ込み、しっかりするので、あと半年待ってもらっていいですか。半年後にもう一度やります。その時はきれいなキャッチボールできるように」

こもり校長「あれ、違いますよ。僕がとーやまさんに追いつけてないってことですよ」

とーやま委員「俺のコントロールがでも悪いってことじゃないの?」

こもり校長「僕の技術力、キャッチ力です」

とーやま委員「そっちに来るか…」

こもり校長「なので、僕があと5年かけて、みっちり鍛えますので」

とーやま委員「5年リプライをよこすなってことね。チクショー! ガァッ!」

こもり校長「(笑) ダンケシェーン」

とーやま委員「♪ダンケシェーン、乃木の歌〜」

こもり校長「(笑) ということで、もう1月の木曜日ラストですよ」

とーやま委員「そうね。4回来て、今日が木曜はラストか。早いね」

こもり校長「あっという間ですが、本当にありがとうございました」

とーやま委員「お花とかあるんですか? 卒業アルバムとかもあるんですか?」

こもり校長「あります。この4回の全てが詰まった」

とーやま委員「こもり校長からの素敵な言葉が書かれた卒業アルバムと共にお花が渡されるってことでいいんですね?」

こもり校長「この後、しっかり用意しておきます」

とーやま委員「4週間分ですよ。お花を渡すってなかなかどうなのかなと思ってますけれど。まぁでも明日も来るんだけどな」

こもり校長「そうなんですよ。だから今日に縛られず、明日、もしかしたらあるかなって」

とーやま委員「2月のマンスリー教頭とかどうなってるの?」

こもり校長「来週の月曜日に発表します」

とーやま委員「さらっと言うんだね」

<メイビー!>

とーやま委員「出た! 先週の木曜日に局地的に流行ったワード」

こもり校長「流行ってすらないですけどね(笑)」

とーやま委員「確かに(笑) めちゃくちゃ恥ずかしいいわ」


授業テーマと関係ないけど
今日で15歳になりました!
掲示板のホームがきらきらしているのが見れて嬉しいです!
空色の詩歌
ー/15歳/秋田県
2023-01-26 17:22


こもり校長「おめでとう!」

とーやま委員「めでたいね。本日15歳」

こもり校長「そうなんだよね。掲示板キラキラ、誕生日を設定してるとそうなるんだよね」

『 最近、どう? 』

こもり校長「生徒のみんな、最近どうだろうか? 調子はどうかな? 最近急に日本全体が寒くなって体調を崩したみたいな生徒もいるかもしれないけど、体調面じゃなくて、自分のテンション、心の中。”調子めっちゃいいですよ!”って生徒もいると思うけど、“正直、今はキツイです”とか、正直しんどいなって思ってる生徒ももちろんいると思う。で、今夜はそんな気持ちを抱えている生徒に2時間話を聞いていきたい。SCHOOL OF LOCK!、今夜の授業テーマは…
『今辛い、君の話を聞かせてほしい。』

こもり校長「悩んでてとか、傷ついたばっかりでとか、今辛いって思ってる生徒の君、俺こもり校長ととーやま委員に今の気持ちを話してみない?」

とーやま委員「僕も今、臨時で来ているんですけど、今日の生放送教室のテーマを見て、SCHOOL OF LOCK!の教室である学校掲示板を夕方ぐらいからずっと見てて、本当にいろんな想いを抱えている生徒、“今日もそう思いました”って生徒もいたし、“今までなかなか誰にも言えていなかったです”とかって生徒もいたし、気になる生徒はたくさんいた」

こもり校長「掲示板を見てると、“ここにだったら書き込めます”って書いてくれてる生徒がいたりとか、“ここに書くと、何か自分の気持ちが整理されるんです”って言ってくれてる生徒もいたりとか、なかなか今自分が話したい気持ちを、周りに言葉にして吐き出していくって、なかなかできないことが多いと僕は思うので。“それを言葉にしたらどうなっちゃうんだろうな”とか。だからこそ、今日は良かったら学校掲示板に君のことを書き込んで今夜の授業に参加してほしい」

SOL!


さっそく逆電で生徒の話を聞いていこう。

タヌキの子孫ななみ 東京都 18歳

とーやま委員「かわいらしい名前」

タヌキの子孫ななみ「(笑)」

こもり校長「(笑) 学年は?」

タヌキの子孫ななみ「高校3年生です」

こもり校長「じゃ、もうそろそろ卒業も見えてくる時期だね」

タヌキの子孫ななみ「はい、あと2ヶ月くらい」

こもり校長「そうか。今日とかは学校?」

タヌキの子孫ななみ「今日は推薦入試で休みだったんですよ」

こもり校長「そうか。こういう時期になってくると、推薦入試で休みみたいなのも出てくるもんな。今日は何やってたの?」

タヌキの子孫ななみ「今日は、もうすぐで友達の誕生日パーティーやるから、その買い出し行ってきました」

とーやま委員「いい! いいね!」

こもり校長「むちゃくちゃいいな〜! 寒い中、いろんなものを探しながら」

タヌキの子孫ななみ「そうです(笑)」

こもり校長「でも、タヌキの子孫ななみに今辛い、話したいってことがあるんだもんね。それは何で辛いのか聞いてもいい?」

タヌキの子孫ななみ「はい。地毛がもともと茶色なんですよ。で、高校に入学して、地毛証明の申請書も学校にちゃんと提出してるんですけど、1度その事情を知らない先生から、”髪、染めてるでしょ?”とか言われて、理解してもらえなくて。その事情を知らない先生に廊下で会ったりとかすると、“黒染めしないの?”“染めてる?”とか言われて、最近そういうのがすごく多くて、学校行くの嫌だなって思って、他の大人の人が理解してくれないので、ここで吐き出したいなって思って」

こもり校長「タヌキの子孫ななみの髪は、結構明るい茶色っぽさなの?」

タヌキの子孫ななみ「元々はダークブラウンとかブラウン系だったんですけど、ちょっと薄くなったんですけど、高校入ってすぐとか言ってくる人が多くて、1回染めたんですよ」

とーやま委員「黒く?」

タヌキの子孫ななみ「はい。黒くしたこともあったんですけど、その黒くした時に友達から、すごくブーイングが来て、“変!”って言われて。黒髪が合わないんですよ。元々、黒じゃないし、浮いちゃってる感じがして」

とーやま委員「そういうことか」

こもり校長「めっちゃ分かるけどな。俺もめちゃくちゃ茶髪で、高校時代に俺もそれ言われてたから、黒にした時あるもんね」

タヌキの子孫ななみ「え〜」

こもり校長「しかも最近まで黒にしてたし(笑)」

タヌキの子孫ななみ「(笑)」

こもり校長「めっちゃ浮いてた(笑) だけど分かる」

とーやま委員「そうか。それで周りの友達からも、黒にしたらしたで、“なんか変だね”みたいなことも言われちゃうし」

タヌキの子孫ななみ「そうなんですよ。だから黒に見える色、暗髪? とか、ダークブラウンとか染めたりして。でも、染めてるのは染めてるから、色落ちして、余計に明るくなっちゃって」

こもり校長「そうね。黒もちょっと青みがかった抜け方になっちゃうからね」

タヌキの子孫ななみ「そうなんです」

とーやま委員「そもそも、その黒く染めてるのは、お店とかでもやったの?」

タヌキの子孫ななみ「お店でやったこともあるんですけど、お店へ行くと高くなっちゃうから」

とーやま委員「そうだよね。絶対、実際にお金めちゃくちゃ掛かってるって」

タヌキの子孫ななみ「はい、実際3年間にしたら結構」

こもり校長「かなりだよね。どれぐらいのペースで染めてんの?」

タヌキの子孫ななみ「ペースは、2か月とか1か月とかだったんですけど、どんどんやっていっちゃうと、本当に明るくなっちゃって、最低は1週間とか2週間のスパン」

こもり校長「そうだよね。だってカラーしてるってことだもんね」

タヌキの子孫ななみ「そうですね」

とーやま委員「何でここまでやらないといけないんだろうって、今の話を聞いて、みんな思うと思うけどね」

こもり校長「だって、これが私の地毛なんですよって証明する紙は、学校に出し続けているわけでしょ?」

タヌキの子孫ななみ「はい」

こもり校長「でもそれでも言ってくるっていうのは何でなんだろう?」

タヌキの子孫ななみ「担任の先生とか学年の先生とかは、その事情を知ってるから言ってこないんですけど、その地毛申請を入学して出した時の色と今の色は全然違うから認められないみたいな」

とーやま委員「それは何歳ぐらいの先生が言ってくるの?」

タヌキの子孫ななみ「一番ひどいのが日本史の先生」

とーやま委員「もう特定されるかもしれない(笑) まぁいいか、そんなの関係ねーよ」

こもり校長「だって、タヌキの子孫ななみは嫌だなんだもん」

SOL!


タヌキの子孫ななみ「(笑)」

とーやま委員「その人は結構年齢上の人?」

タヌキの子孫ななみ「20歳ぐらいです」

とーやま委員「え、俺もっと上なのかなって勝手に先入観で思っちゃったけど、若い人でもルールだからってことなのかな」

タヌキの子孫ななみ「生活指導の先生なんですよ」

こもり校長「でも、“生活指導がなんぼのもんじゃい”って思っちゃうところもあるけどな(笑) だとしたら、逆に生活指導なんだから、しっかりしてほしいな」

とーやま委員「そうね。ちゃんと事情を聞いて、やるべきだよね」

こもり校長「ホントそう思いますけどね。“生活指導って何なの?”ってムカついてきちゃうな」

タヌキの子孫ななみ「(笑)」

こもり校長「俺はそういうのムカつくって思ったら、ムカつくって先生とかにも言うタイプだったから。でも言うのは良くないことだよ」

タヌキの子孫ななみ「(笑)」

こもり校長「ダメなのは大前提だけど、そう思う気持ちはすごく俺は分かる。“ちゃんとしてよ!”って」

タヌキの子孫ななみ「その生活指導の先生の授業が週1回2時間の授業があるんですけど、チャイム鳴って授業が始まるじゃないですか。で、挨拶したあとに“あなた、その髪色で学校来ていいと思ってるの?”みたいな。みんなの前で注意してくる人で」

とーやま委員「え〜 よし、校長と一緒に乗り込むか」

こもり校長「乗り込みましょう。逆に指導してやりましょうよ」

とーやま委員・タヌキの子孫ななみ「(笑)」

こもり校長「なんか腹立ってきましたよね。“来ていいに決まってんだろ、このヤロー”って。あ、絶対ダメだよ。ダメなんだけど思っちゃう」

とーやま委員「でも、ななみとしては言い返すこともできないもんね」

タヌキの子孫ななみ「言い返したら言い返したで面倒くさいなっていうのはあるし。けど、なんでそんなに自分が言われなきゃいけないんだろうって」

とーやま委員「何も悪いことしてないんだよ」

こもり校長「本当にそう思う」

とーやま委員「親からもらった大切なものでしょ」

タヌキの子孫ななみ「そうなんですよね。染めたりとか、こっちこっちで頑張ってるのに、なんでそれを言ってくるのかな、みたいな。もうどうしたらいいか分からなくて。でも染めるのも染めるで髪が痛むし。自分の髪質がすごく好きだったんですよ。友達とかからも褒めてもらえたりとか、別に友達じゃない人にも“髪、綺麗だね”って言われることが自慢だったんです。だけど、染めてるうちに毛先とかすごく傷んでるし、それが悲しくて。どうやっても戻らないし。もう今は染めたくなくて、だから明るい色なんですけど、それで学校行っても、学校に入れさせてくれなかったりとかするし」

こもり校長「あ、入れてくれないまでやってくるんだ?」

タヌキの子孫ななみ「そうですね。始業式の日とか、休み明けだから、チェックが普通の時よりも厳しくて。その時に“その髪色じゃ学校に入れられない”って言われて、始業式に出られなかったりとか」

とーやま委員「これ、卒業式はいつなの?」

タヌキの子孫ななみ「卒業式は3月11日です」

とーやま委員「あと何日かは学校行くことになるわけでだよね?」

タヌキの子孫ななみ「そうですね、2月の頭に学年末テストがあって、それが終わったら、もう自由登校で。何日か行って、もう卒業式です」

とーやま委員「でも、そのテストもそうだけど、晴れやかな気持ちで卒業式に当然臨んでほしいけど、やっぱそこが引っ掛かっちゃうでしょ? “じゃ卒業式はどういう感じでいけばいいんだろうな?”とかさ?」

タヌキの子孫ななみ「卒業式も髪の毛が明るかったりすると、別室で卒業式やるって言われて」

こもり校長「え〜」


地毛
わたしも元々髪が茶色で地毛証明書出してますし、染めてる?とか聞かれたりします…(;_;)
毎回頭髪検査のとき、担任の先生やわたしが地毛だと理解してくれている先生がいるのでなんとか乗り越えてます。大変さ、とてもわかります……
ベイひな!
女性/17歳/静岡県
2023-01-26 22:11


SOL!


とーやま委員「他にもたくさん書き込み来てるね」

こもり校長「掲示板とか廊下とかは見てくれた?」

タヌキの子孫ななみ「いっぱい見ました」

こもり校長「いろいろな同じような生徒から言葉が届いていたけど、どう?」

タヌキの子孫ななみ「学校の先生とかは全然理解してくれないけど、理解してくれる人がたくさんいるんだなって思って、すごく嬉しかったです」

こもり校長「俺が掲示板とか読んでた時に思ったのが、今、タヌキの子孫ななみから言葉を聞いて、俺はその先生に対してすごくムカつく気持ちがあるわけ。“何でそんなこと言うんだよ”みたいな。しかも大人なのに。たぶんその先生だけ理解してくれてないんだろうなとかも思うわけで、すごく目の敵にしたりとか、もしかしたら違う角度で見てみたら、その先生は20代にしてその立場を持ってしまったが故のプレッシャーで、タヌキの子孫ななみに当たることでしか自分というものを誇示できなくて、焦ってるのかなとか、すごくいろんなことを考えたんだけど」

タヌキの子孫ななみ「はい」

こもり校長「でも、これってもう27歳の俺が思う感情であって、一方的にその先生のことをムカつくのもなって思ってたんだけど、タヌキの子孫ななみと同じ10代の生徒の子たちが、タヌキの子孫ななみの話を聞いて、同じようにムカついてる感情に、俺はすごく怒るって感情はポジティブな感情ではないんだけど、みんなで一緒の気持ちになれているっていうのが、俺はすごく一瞬ホッコリする部分もあったわけ」

タヌキの子孫ななみ「うん」

こもり校長「みんなの声を聞いて、やっぱそう思うよなって。“俺もそう思う”“私もそう思う”っていうのが数珠繋ぎになっていってるのを見て。で、今それを見た時に一緒のことを思ってくれてる子がいるんだとか、同じ気持ちの子がいるんだって本当にその通りで、“君は1人じゃないよ”って、俺は掲示板を見て改めて感じた。だから、今日吐き出してくれて、俺はすごく嬉しいなと思う。ひとりぼっちの感情じゃないんだよってことを君には知ってもらいたい。そのムカつくって気持ちは、今みんなで共有した気持ちだから」

とーやま委員「僕も一言いいですか。あ、僕、とーやま委員と言います。マンスリー教頭のとーやまって言います。…ななみちゃん?」

タヌキの子孫ななみ「あ、知ってます」

とーやま委員「(笑)」

タヌキの子孫ななみ「存じ上げております(笑)」

とーやま委員「俺はこれからの話をしたくて。この言ってくる先生って、“じゃ何でこれがダメなんですか?”って言ったら、たぶんだけど、明確な答えは持ってないと思うんだよね。おそらく“こういうルールだから”しか俺は持ってない気がして。で、そういう大人って世の中にたくさんいるのよ。みんながこう思ってるのに、この人の一存でこれをやっちゃいけないとか、これ言っちゃいけないとか。“なんで?”みたいなことが世の中にもうたくさん溢れていて、気を抜いたら、そっちにまみれてしまいそうになるのよ」

タヌキの子孫ななみ「はい」

とーやま委員「だけど、タヌキの子孫ななみは今まで間違ったことは、まず1つもやってない。で、今後おかしなことがたくさんやってくるけど、その時はこの時の気持ちとかも思い出して、ちゃんと戦ってほしいし、抗ってほしいし、時には“じゃ、ここは曲げとくか”みたいなこともあるんだ、おそらく社会というものは」

タヌキの子孫ななみ「はい」

とーやま委員「だけど、基本ななみが今持ってるものは大切にしてほしい。そして、さっき校長が言ったように分かってくれている仲間とかが、おかしなこと言うやつよりもおそらくいる。でも、なかなか声に出せなかったりもするが、絶対にいるということはまず信じてほしいということだけ伝えたいですね」

SOL!


タヌキの子孫ななみ「はい」

こもり校長「本当にその通りだよ。ななみは卒業式は、髪の毛はどうする予定でいるの?」

タヌキの子孫ななみ「卒業式は明るいと入れなくて、別室になっちゃうから、卒業式の2日前とかに染めようかなって。今は染めてもすぐ色落ちしちゃうから、今は染めるのをやめて、結んでスプレーしたりとか。下ろしたい時とかは、下ろしてスプレーするとバレちゃうから、カツラ買ったんですよ(笑)」

とーやま委員「そこまでやらないといけないかね?」

こもり校長「すごいことやってるよ。めっちゃすごい努力をしてるわ」

タヌキの子孫ななみ「でも、それでもダメって言われる時もあるし。だから、卒業式にさすがにカツラで行くのは。写真とかも撮るから恥ずかしいなっていうのがある。で、染めようかなって思ってます」

こもり校長「せめて自分の髪の毛で卒業式は出ようと思ってるとこだよね」

タヌキの子孫ななみ「はい」

こもり校長「そこに対しては正直、感情的にはどう思ってるの?」

タヌキの子孫ななみ「自分らしい髪で出たいなっていうはあるけど、学校側からは絶対認められないから、なんかなぁっていうか…」

こもり校長「全然納得じゃないし、むしろ“何でだよ”っていう気持ちと悲しさも持ってたりするのかな」

タヌキの子孫ななみ「そう。悲しいです」

とーやま委員「でも、卒業式はやっぱ出たいもんね」

タヌキの子孫ななみ「そうですね。1人だけ別室とかは絶対嫌だから。卒業式は友達との最後の想い出じゃないですか。だから一緒にやりたいし」

とーやま委員「だから、そこの間でずっと揺らぎがあるよね。当日まであるだろうしな」

こもり校長「で、俺がすごく思うのは、これは俺の価値観の話だから、もう半分上の空で聞いててほしいんだけど、逆にもう何も言われないぐらい、ちゃんと染めて卒業式に行ったらいいよ。なぜなら、悲しいよ。もちろん絶対ななみはつらいし、注意されないように髪を黒くして行って、それが全部卒業式の形として今後一生残るのはもちろん悲しいと思うんだけど、俺はそれよりも3年間ななみがそいつと戦ったっていうことに俺は終止符を打ちたいと思うタイプ。
で、今まで黒髪にして、学校に行って、卒業式を君が迎えるってことは、ちゃんと戦って逃げずに努力したから、絶対卒業できるわけなのね。これは間違いじゃなくて、どっかでななみが“もう嫌!”って逃げたら、君は学校に行かなかったかもしれないし、先生から怒られて、単位をもらえなかったかもしれない。けど、卒業できるってことはマジで向き合った証拠だと俺は思うから。だとしたら、最後の最後はその一番ムカつく先生に何も言わせないようにしちゃうのが俺の正義なのね。
こういうのって君が楽しんだらいいさ。もう全力で。“だから何ですか? あなたのせいで、これなんですよ、最後は”って。だから、友達と楽しく笑顔で写真撮ればいいと思うし、最後の最後までありがとうございましたって、校門にしっかり、ありがとうございましたって言ってやるぐらい、胸張って卒業式に出た方が俺はいいと思うから」

タヌキの子孫ななみ「はい」

こもり校長「君は頑張ったよ! めちゃくちゃ頑張った! すごいと思う。さっきの話聞いたら、振ったスプレーはきっと“黒彩”だろうね」

タヌキの子孫ななみ「(笑)」

こもり校長「そして、カツラかぶってね。だから卒業式は胸を張って行った方がいいよ、絶対」

タヌキの子孫ななみ「絶対行きます(笑)」

こもり校長「ちょっとでも隙を見せるなよ」

タヌキの子孫ななみ「絶対見せないです。勝ちます(笑)」

こもり校長「やってやろうぜ。楽しんでな。あと2カ月先だけど、それまでにもっともっと思い出作って、最高の卒業式にしてやれよ」

タヌキの子孫ななみ「はい!」


♪ アイラブユー / back number


とーやま委員「僕は校長先生の言葉と、そしてそれを受け取って。ななみは今までもちゃんと創業式に向けて覚悟もしていたけど、さらにしっかりと俺は決意が固まった声だと思った、電話切り際の。で、それを聴きながら、みんなも見守っている。改めて、学校掲示板を見てほしいし、廊下にも言葉が溢れている」



久々にSCHOOL OF LOCK!を聞いたら、いてもたってもいられなくなったので、メールさせていただきます。
今は大学生ですが、私も持病の影響で高校では学校に申請して、エレベーターを使ったりしていて、学校の先生に見つかるたびに頭ごなしに怒られるということがよくありました。
私は証明書を持ち歩いたり、担任にどの先生が文句を言ってくるか説明して説得してもらったりしました。
髪色で学校を入れないなんて本当に本当にうんざりしますよ。
あなたは何も悪くないです。
学校の対応が間違っています。
陰ながら応援しています。
ツルツルチョウリョク
女性/18歳/石川県


とーやま委員「ありがとう」


世界はそんなに狭くない!
ななみさんが思って世界は世界は狭くないです!ななみさんの個性を認めてくれない人がいるってことは認めてくれる人もたくさんいるんです!むしろ、自分を批判する人より背中を優しく押してくれる人の方が多いです!自分が見ているものだけが全部じゃないですよー。もっと視野を広く持っていきましょう!
ねこっち8810
男性/14歳/群馬県
2023-01-26 22:41


こもり校長「うん、間違いない」


打ち勝ったって印でいいのかも
髪を染めるってことで解決するのも打ち勝ったって印ってのは納得。
隙を見せないで、あとは最後まで迎えられるかかな。無事に楽しい卒業式を迎えられますように。
ハマジロー
男性/21歳/北海道
2023-01-26 22:47


SOL!


こもり校長「本当にその証を俺も見たいんだよな。もう会いたくなっちゃう。どういう3月11日を過ごしたのか。で、その時にななみがもし“見てくださいよ!”って言って、笑顔で見せてくれたら、俺たぶん一緒に笑っちゃう。“やったな!”って。だから、今は俺の声しか届いてないのかもしれないけど、この声は嘘じゃなくて。本当に想いだけでも。こういうのって届くのかな?」

とーやま委員「今、校長は言葉だけって言ったけど、ちゃんと気持ちも乗っかってるから。で、受け取ったから、大丈夫でしょ。で、3月11日は大切なキズナ祭があるから、実質的には向かえないわけだけど、でもきっとななみも楽しく卒業式行けましたって、友達たちと一緒に式が終わった後に写真とか撮って、それを送ってもらって、校長が見りゃいいよね」

こもり校長「確かに」

とーやま委員「で、校長に“ちゃんと楽しく行けましたよ”っていうのも。たぶん当日までに、またどっかで揺らぐから。人間ってそうだから。でも、そことかも糧にして、行くのはどう?」

こもり校長「めっちゃいいですね」

とーやま委員「だから、それも約束しよう」

こもり校長「しよう。3月11日ね。そこに向けて、俺も絶対にその日、何か想いを持っているから、そこに向けて届けてくれるなら、ぜひ送ってもらいたい」


♪ それでも明日は / Hana Hope



さて、ここからは…『SCHOOL OF LOCK!農業部 supported by JA全農』!!!

こもり校長「生徒のみんなに農業の魅力を知ってもらうための部活動! SCHOOL OF LOCK!農業部の時間! 農業部では毎週この活動を行っています!
SCHOOL OF LOCK!農業部検定

こもり校長「生徒のみんなに、農業について、より深く、より楽しく知ってもらうために、農業にまつわる問題を出題。正解した生徒の中から抽選で1名に、JAタウンで使えるギフトカード5000円分をプレゼントします!」

とーやま委員「答えはTwitterで受け付けます。答えと“#スクールオブロック農業部検定”をつけて、つぶやいてください!」

こもり校長「問題を出題してくれるのは、我が校の農業部員、あ〜お先輩、萌ちゃん先輩。よろしくね!」

明桜先輩「農業部部員、虹のコンキスタドール、大和明桜です!

萌ちゃん先輩「農業部部員、鶴見萌です!

萌ちゃん先輩「今回は“全農 presents 虹のコンキスタドールの届け!ファンファーム シーズン3”の#19を予習していれば、すぐに分かる問題となっています!」

明桜先輩「さっそくいきます! SCHOOL OF LOCK! 農業部検定、問題!
みんなはイチゴ、好きですか? ビタミンCも豊富で、約7粒で1日の必要量が摂れるイチゴですが、 イチゴの表面にあるツブツブは何でしょうか? A:種 B:果実

萌ちゃん先輩「それではシンキングソング、いきますよ。本日のテーマは…イチゴ!」

萌ちゃん先輩「私、初めて買ったフィギュアがこの曲のイラストのフィギュアだったんだよね」

明桜先輩「そうなんですね!」


♪ ワールドイズマイン / supercell feat. 初音ミク


明桜先輩「萌先輩はどんなフィギュアを持ってるんですか?」

萌ちゃん先輩「このフィギュアは立体的な絵画みたいな。絵が飛び出してきたみたいな額縁に入っているフィギュアで。普通は立ってるフィギュアを想像するじゃん。そうじゃないのよ」

明桜先輩「そうなんですね〜」

萌ちゃん先輩「これをたまたま暇つぶしに入った秋葉原のお店で見かけて、それまで買ったことな買ったのに、“ヤバい! 一目惚れしちゃった! どうしよう!”って。高校生だから、結構余裕ない中で買って。そこからフィギュア集めが始まりましたね」

明桜先輩「オタクに深くなったって感じですよね」

萌ちゃん先輩「でも始まりが、このめっちゃいいフィギュアだったから、目が肥えちゃって、めっちゃ大きくて精巧な作りのしか買えなくなっちゃって(笑)」

明桜先輩「話が止まらなくなってきちゃった(笑)」

萌ちゃん先輩「(笑)」

萌ちゃん先輩「それでは、正解を発表していきます! 答えは…… Bの果実 です!」

明桜先輩「解説していきます。イチゴは江戸時代末期の1830年代に日本にやって来たと言われています。オランダ船によって持ち込まれたので、当時はオランダイチゴと呼ばれていたんだそうです」

萌ちゃん先輩「さらに、イチゴって果物だと思うと思うんだけど、園芸学では、木になる実は果物、草になる実は野菜と分類されるそうで、草の実であるイチゴは、野菜なんだって。ただ実際は、果物と同じように食べられていることから、“果実的野菜”とも呼ばれているみたい」

明桜先輩「そんなイチゴの表面にあるツブツブは種ではなく、ひとつひとつが果実! それぞれのツブツブの中に種が入っているそうです。私たちが果実だと思って食べている甘い部分は、茎の先端の花床が膨らんだ“偽果”と言うそうですよ」

萌ちゃん先輩「難しい〜」

明桜先輩「初めて知った〜」

萌ちゃん先輩「今日はいろんな豆知識が出てきたね」

明桜先輩「そうですね」

萌ちゃん先輩「それでは、当選者の発表お願いします!」

こもり校長「それでは、正解者の中から1名当選者を発表します。当選者は… ゆみさん おめでとう!」

ぺえ教頭「正解した、ゆみさんには、JAタウンで使えるギフトカード5000円分をプレゼントします!」

こもり校長「スクールオブロック農業部検定、来週の予習範囲は“#20”」

とーやま委員「“全農 presents 虹のコンキスタドールの届け!ファンファーム シーズン3”の#20を見れば答えが分かるので、ぜひ予習して参加してほしい」

こもり校長「…ということで、今日の農業部の活動は以上!」



こもり校長「SCHOOL OF LOCK!、今夜の授業は…
『今辛い、君の話を聞かせてほしい。』

とーやま委員「10時台、タヌキの子孫ななみが、高校3年生で、卒業間近に控えたななみが、髪の毛の色のことで、学校の先生にちょっと口うるさくずっと言われてて。だけども、こもり校長は、“いや、あえてもう黒髪に染めて、そこでちゃんとその3年間戦ってきた先生との終止符を打とう!”と言って、ななみも”勝ってきます!”と言ってくれてたんだけども、そのななみ自身から書き込み届いていて」


約束させてください
こもり校長、とーやま委員

沢山沢山話聞いて頂き本っ当にありがとうございました。
そして生徒のみなさんも沢山のメッセージ本当に嬉しいですありがとうございます;;
ずっと自分のこと知ってる人しか理解してくれないと思ってたのに、こんなにたくさんの人が味方になって怒ってくれて、SOLで話せて本当に良かったです。
3年間戦った証!負けなかった証拠!
絶対日本史の先生に勝ちます負けません。
卒業式大好きな友達と思いっきり笑って写真撮ります^^
そして報告させてください!
最高の卒業式でしたって❗

こもり校長、とーやま委員、生徒のみなさんが味方でいてくれてすごく心強いです。
君はひとりじゃないって言って頂けたおかげで凄く救われました。
ありがとうございます‼
タヌキの子孫ななみ
女性/18歳/東京都
2023-01-26 23:05


SOL!


とーやま委員「そして、掲示板と廊下のみんなの言葉にも感謝している、ななみ」

こもり校長「ななみ、最高じゃん。もう楽しみすぎるな」

とーやま委員「その楽しみっていうのがいいね。その気持ちってすごく大事だなって思うわ。つらいことの方がたくさんだったと思うけど、その気持ちを持って、笑顔で3月11日の卒業式を過ごしてほしい」

こもり校長「マジで最高の卒業式にしてこいよ!」

さぁ、続いての逆電生徒は…

アオサメライダー 和歌山県 16歳

こもり校長「今日は1日何してたとかあるの?」

アオサメライダー「それが悩みなんですよね」

こもり校長「じゃ、それはちょっと今つらいと思っいるところにも関わってくることってことかな。それ聞かせてもらってもいい?」

アオサメライダー「高校を辞めて、今4月の通信制入学まで話せる人が誰もいなくてつらいっていう」

こもり校長「なるほどね。4月に通信制に編入することはもう決まってるんだ?」

アオサメライダー「決まってます」

こもり校長「いつ頃、高校はやめるのかな?」

アオサメライダー「11月にはやめました。履歴書には書きたくないんで、不登校中です」

こもり校長「あ〜 なるほどね。行ってないってことか」

アオサメライダー「はい」

とーやま委員「去年の4月から11月、半年ちょいぐらいは学校に行ったってことか?」

アオサメライダー「高校行ってました」

こもり校長「高1か」

アオサメライダー「高1です」

こもり校長「で、去年末ぐらいから学校には行かなくなって。で、4月に通信制に編入する予定というので、今は人にあまり会ってないってこと?」

アオサメライダー「会ってないです」

こもり校長「それはどれぐらい会ってないの?」

アオサメライダー「生徒がいないんで、3か月はもう誰とも喋ってないですね」

こもり校長「家族とかは?」

アオサメライダー「父親とはちょっと距離を置いている感じですね」

とーやま委員「あら。何かあったの?」

アオサメライダー「ちょっと言えないですけど(笑)」

こもり校長「じゃ、お父さんとはもうほとんど距離を置いてるから話してないし、お母さんともあんまり?」

アオサメライダー「いや、お母さんはいい相談役です」

とーやま委員「あ、お母さんには話を聞いてもらえてるんだ」

アオサメライダー「話を聞いてもらえてます」

こもり校長「じゃ、お母さんと話すことはあっても、同世代とか家族以外というのは全く?」

アオサメライダー「まぁオープンチャットで話してますけど、顔見えないんで」

とーやま委員「そうか。でも、今の認識だったら、チャットとかSNSとかでも、会話って俺は思ってるから。やりとりは一応はしているけども、対面ではしてないし、そこは4月からちょっと不安だよね?」

アオサメライダー「はい」

こもり校長「その中で、やっぱ人と今、話せてない状態に辛さを感じるってこと?」

アオサメライダー「学校行ってた時の記録とかが、たまに戻ってくるので。これ学校行かなくなった原因とかは話しますか?」

こもり校長「もしアオサメライダーが話していいんだったら聞かせてもらいたいな」

アオサメライダー「大体、勉強が原因なんですけど。小学校の時、勉強好きで。だいぶ頑張って中高一貫の進学校に入学したんですよ。で、もう1年生の半分ぐらいで、勉強のレベルが高すぎて、テストが30〜40点とかの連続で。でも、他の人はだいぶ取ってるんですよ、80点とか」

とーやま委員「焦るね」

アオサメライダー「で、友達も勉強に取られて。休憩中に生徒が勝手に授業するような学校なんです」

とーやま委員「すごいね。エキスパート揃いだ」

アオサメライダー「それで、だいぶ落ち込んで。まぁ、中学は無欠席で卒業したんですよ。けど、高校に入った瞬間に、いきなり生徒と先生全員が嫌いになったんですよ」

こもり校長「周りの見える景色が一気に変わったってこと?」

アオサメライダー「変わりました。ほんまに雰囲気だけでちょっと気持ち悪くなったりとか、学校でちょっと戻してしまったりとか、ありました」

とーやま委員「だから、今まで結構知らない間にいろいろ蓄積してたものとか、体と心とかにも溜まってたものが、たぶん高校生で更にその調子を悪くしちゃったのかもしれないですね」

アオサメライダー「でも、その時は辞めるっていう選択肢が全くなかったんですよ。で、ある日、自分を傷つけてるのがバレて、精神科に連れて行かれてるんですね」

こもり校長「親御さんに?」

アオサメライダー「はい。そこで精神科のクリニックの先生が一言、“もう学校に行くな”って(笑) そう言ってくれたんですよ」

とーやま委員「そうだね。先生なりに」

こもり校長「今のアオサメライダーが自分を傷つけたりしまってる場所の一番の原因が学校なんじゃないかって所からの提案をもらったってことだ」

アオサメライダー「はい。で、そこからすぐ学校に行かなくなって、今に至る」

こもり校長「アオサメライダー的には、高校になって行くだけで戻しちゃうぐらい気持ち悪くなっちゃったりって、俺は結構よっぽどなことだとは思うのね。すごく切羽詰まってただろうし、中学で乗り切ったものをもう一度高校3年間やらなきゃいけないってプレッシャーもあったとは思うんだけど。今それこそ先生に言ってもらって、学校にと距離を置き始めてからの今は楽なの?」

アオサメライダー「だいぶ楽ですね」

とーやま委員「それはいいよね」

アオサメライダー「けど、自由過ぎるんですよ」

とーやま委員「それはそれでって話か」

こもり校長「自由過ぎるっていうのは?」

アオサメライダー「通信制高校って、ちょっと授業するだけの、ほぼ自習室みたいな感じなんで、数学IIとかはほぼ独学でやるってなると結構難しいので、大学行きたいですし」

こもり校長「大学に行きたいって目標はあるんだ?」

アオサメライダー「あります」

とーやま委員「となると、今アオサメライダーが何かクリアしたいとか、乗り越えたいことってなると何になるの?」

アオサメライダー「何なんでしょうね。壁がないほど自由なんで(笑) それがつらいんですよね」

こもり校長「やっぱフリーになるわけじゃない。通信制に行くっていうのも、さっき言ったみたいに自習室があったりとか、制度が分からないからあれだけれど、月に1回しか対面の授業がないとか、そういうことへの不安みたいなのもあるの?」

SOL!


アオサメライダー「いや、あの学校に行かんかったら何でもいいんですよ」

とーやま委員「いいよ!(笑)」

こもり校長「いいね(笑) じゃあ、4月から学校に行くことに関しての不安は今はないんだ?」

アオサメライダー「ないですけど、レールを外れちゃったなって感じが」

こもり校長「おぉ。レールを外れたっていうのは?」

アオサメライダー「普通だったら、このまま勉強してれば、結構いい感じの大学で勉強もできた。いい授業を受けてて、大学も行けたかもしれないですけど、部活とかもやって。けど今はもう何の保証もないですから(笑) そこら辺の高校生を見られないんですよ」

とーやま委員「それはキラキラ光って見えてってことかな?」

アオサメライダー「キラキラしてますね」

とーやま委員「楽しんでいるなとか?」

アオサメライダー「はい」

とーやま委員「謳歌してるなって思うんだ。なるほどね」

こもり校長「その気持ちは分かる。校長先生は高2タイミングで通信に入ってるんだけど。アオサメライダーとはまた違うきっかけだったのかもしれないけど、俺も制服着てる子とか、学校行ってることかがうらやましすぎちゃって、距離を置いたりとかって時期が高2〜3とあったよ」

アオサメライダー「あ〜 やっぱり」

こもり校長「めちゃくちゃうらやましかった。“うわ、この子たち、毎日学校へ行って授業を受けて、みんなと楽しんで、何か喋ってるんだろうなとか。自分が選んだ選択肢のはずなのに、いつしかそこに嫉妬してる自分みたいなのもいたりとかして」

アオサメライダー「ほんま全日制行ってる人すごいですよ」

こもり校長「俺もそう思う。俺も毎日学校通えなかったもん」

とーやま委員「校長はその時、どういう風に? その“いいな”って思ってたままずっと毎日暮らしたとか?」

こもり校長「暮らしてました。だから、自分の学生生活ってあんまり思い出したくないなって今でも思いますね」

とーやま委員「じゃ、それを俺はこうしてやろうみたいなことはあったの? そこには繋がらなかった?」

こもり校長「あんまり活力にはなってないのかもしれないですね。だから、ダンス。校長はダンスやってるんだけど、それがすごく好きでダンスに没頭したみたいなのはあったかもね。アオサメライダーも今、何か学校とかは外して興味があるものってあるの?」

アオサメライダー「いや、ホンマにないんですよね。だから今、英検準2級の勉強とかしてますけど」

こもり校長「めっちゃすごくない」

とーやま委員「いいじゃん、だって、それ頑張ろうと思っても頑張れない人、めちゃくちゃいるから、それにちゃんと取り組むことができるっていうのはアオサメライダーのめちゃくちゃ才能よ」

アオサメライダー「ありがとうございます」

こもり校長「本当にそう思う」

とーやま委員「でも、こもり校長はそうやって学生時代に周りの全日制の学校のみんなはいいなと思いつつ、でも、その気持ちはいつか抜けたわけじゃん。それはダンスが関わってくるわけ? どの辺でそうなったの?」

こもり校長「結局、僕は高校を卒業して、その後、マインドがどんどん変わっていったっていうか、時が経つ連れてって感じですね。ちょっと自分の感情に蓋をしていくってことに近いのかもしれないですけど。だから焦る気持ちとか、アオサメライダーが“ああ、これっていいな”って思う感情はすごく同じ気持ちだなというか。しかも僕はどうしようもできない気持ちも経験してるんで。だから、その焦りだったりとか、不安だったりはすごく共感する部分もあるなとは思いますけどね」

とーやま委員「あと、さっきアオサメレーザーが言った“レールから外れてしまった”っていうのもすごく分かるじゃん。でも、アオサメライダーは自分が敷いたレールを外れちゃったわけでしょ」

アオサメライダー「外れましたね」

とーやま委員「でも、それは自分が敷いたレールなんだよなとも思うわけ」

アオサメライダー「あ〜」

とーやま委員「誰かが敷いたレールを進んでくこともできるわけだし。今は自分の思い描いてたところは途切れてしまったしれないが、そこにまた新たなレールを運んできて、ちょっと方向を違ったから、“じゃ左に行ってみるか”。で、そのまま突き進んでみたら、めちゃくちゃいい景色が見えることもない、校長?」

こもり校長「そうですね。角度を変えてみると、“あ、あこういう景色もあったんだ!”って思うことは全然あると思うよ」

とーやま委員「で、またグイーンと右に行ったら、“あ、これ元の道に戻ったな!”ってこともあるでしょ。で、きっとそれはアオサメライダーが運んできたレールだし、運転するのもアオサメライダーだし。ここで止まろうって言ったら列車は止まってしまうし。みんな、たぶんそうしてきてるんだよね」

SOL!


こもり校長「もしかしたら、知らず知らずのうちに敷いてるものが実はあるかもしれないから。だから。アオサメライダーはもう外れたと思ってるかもしれないけど、今さっき言ったみたいに、“準2級やってますよ”とか、“やっぱ数IIも1人でやれば難しいですよ”とか、そこを分からない人もいる中、ちゃんと自分で見えてるってことも俺はやっぱすごいなと思うというか」

とーやま委員「ちゃんと分かってるもんね。自分のことも見えてるし」

こもり校長「不安って言葉にちょっと惑わされてるのかなと思うというか。もっとアオサメライダーが感じてることって繊細だし、色も見えてるし、景色も見えてるから、たぶんその考えてる最中の中で選択肢もいっぱいあるし、どうしようかなっていうことだと思うんだ。だから、その中で1個を決めて進んでみると、実はどんどん前に進めたりとか、逆にきっかけが無数にあるが故の悩みでもあると思うから。何か1個突き進んでみるのもいいなとは思うけどね」

アオサメライダー「これはだいぶ元気をもらいましたよ(笑)」

こもり校長「ホント?(笑)」

とーやま委員「(笑) しかも、あまり人と喋る機会が最近ないって言うけど、別にアオサメライダーと話してて、違和感に感じることとかないよね?」

こもり校長「うん。しかも、むしろそんな急に1発本番で、こんな大人2人を相手にこんなによく喋れるなって、逆にすげえなって俺は思ってる」

アオサメライダー「…ありがとうございます(笑)」

とーやま委員「今、ありがとうございますって完全に言わせてしまった感じが(笑)」

こもり校長「俺の圧もあった。ごめん」

とーやま委員「(笑)」

こもり校長「だから、すごく魅力的なところもすごくいっぱい感じるから」

とーやま委員「俺も校長の言う通りだと思う」

こもり校長「たくさんあるという不安はもちろん感じてもいいと思うんだけど、そこの不安に今はとらわれないでほしいな」

アオサメライダー「おぉ〜(笑)」

こもり校長「本当に。たまには、立ち続けていることだけでもものすごく素晴らしいことってあるから。今、自分ができてることはもっと誇ってほしいな」

アオサメライダー「ありがとうございます」

とーやま委員「で、やることも決まっている。これをちょっと楽しんでいってほしい。本当に人生は楽しいことだらけよ」

こもり校長「楽しんでいこうよ」

アオサメライダー「不確定なことばかりなので、せっかくなら楽しんでいきたいと思います」

とーやま委員「確定だらけの人生なんて面白くないからね。分からないことだらけだから面白いんだよ」

こもり校長「また話そうね」

アオサメライダー「ありがとうございます」

こもり校長「待ってるからね」

アオサメライダー「はい」

とーやま委員「あっという間にもう時間。書き込みもたくさん。ラッキーピースマンありがとう」



今日の黒板



SOL!


『 笑わないで。 』

こもり校長「辛い時・悲しい時に笑わないでほしい。思い通りに行くことなんて全くないし、ほとんどないと思う。“笑う”っていうのは、この世界でうまく生きていくには、最高の手段だ。でも、君の本当の気持ちに、俺はフタをしないでほしい。君のその隠さない本当の気持ちが、いつか絶対に光輝く時が絶対に来る。だから、その辛いとか悲しいとかっていう時には、笑わずにそのままの気持ちを大切にしてほしい」



♪ わたしたちへ / カネコアヤノ


こもり校長「SCHOOL OF LOCK!そろそろ下校の時間です! とーやま委員、ありがとうございます」

とーやま委員「いやいや、俺のことはどうでもよくて。アオサメライダーが楽しい毎日を送れることが我々の幸せです」

こもり校長「確かに。だからこそ、この後一緒に挨拶するんだから」

とーやま委員「うん」


こもり校長「SCHOOL OF LOCK!は、明日夜10時に再び開校!」

とーやま委員「起立! 礼!」

こもり校長・とーやま委員「また明日〜〜〜〜〜〜!!!!」

こもり校長の放送後記

とーやま委員の放送後記

この後記の放送を聴く

聴取期限 2023年2月2日(木)PM 10:00 まで

Music 2023.1.26 PLAYLIST

「先生は全然理解してくれない」地毛が茶髪でカツラを用意するも、卒業式前には「染めようと思います」10代のつらい声

ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55)。1月26日(木)は、『今つらい、君の話を聞かせてほしい』をテーマに放送。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)と、臨時教頭のとーやま委員(グランジ・遠山大輔)が、しんどい気持ちを抱える10代リスナーと電話をつなぎ話を聞きました。 そのなかから、髪の色が学校で認められずつらい思いをしているという、18歳の女性リスナーとのやり取りを紹介します。

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