宿題「好きな映画音楽を答えよ」

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★9周年おめでとうございます!
サカナクション9周年おめでとうございます!(≧∇≦)/
僕は人生で1番好きになったアーティストはサカナクションです!
2年前のJOIN ALIVEに行かせてもらったのですが、その時が人生初のライブでもあり初夏フェスでもありました!あの時の興奮は今でも忘れられません(*´∀`)
そして、先日今回のSAKANAQUARIUM のライブDVDを予約してきました!
パッケージからセトリから何もかもが良くてとても楽しみに待っています!
今年もJOIN ALIVEに行くことが決まってます!もちろんSAKANATRIBE も行きます!
体調には充分気をつけて夏フェス頑張ってください!楽しみにしてます!
サカナライト
男/15/北海道




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山口「ありがとうございます!サカナクションはデビュー9周年でございます。嬉しいですねー。15才の男の子。ライブもSAKANATRIVEも来てくれるということで。昨日、5月25日に、"SAKANAQUARIUM 2015-2016 NF Records launch tour"の、武道館公演の映像集が発売になりました。手に入れてくれた皆さん、ライブ映像、観てくれていますか?完全限定生産商品ですので、いま売っているのが本当に最初で最後です。なぜなら、手に入れた皆さんは感じて下さっていると思いますけど……ちょっとお金をかけすぎました!(笑) あんまりたくさん売ると、ビクター犬がやせ細ってしまうのでね(笑)。追加で作れないくらい装丁にこだわったし、映像にもこだわりました。手にとってもらって、インスタとかに上げて説明してもらいたいんですけど、すごいから。まだ手に入れていない方はお急ぎに。是非手に入れて見てもらいたいと思います。」

■サカナクション/SAKANAQUARIUM 2015-2016"NF Records launch tour"-LIVE at NIPPON BUDOKAN 2015.10.27-




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今回は、宿題『好きな映画音楽を答えよ』に提出された、皆さんからのメッセージを紹介していきます。

「たくさん宿題が提出されたみたいで、生徒諸君、本当に優秀ですね。ありがとうございます。みんな、好きな映画音楽があるんですね。先生もたくさんありますよ。実際に先生も映画音楽を担当していましたから。『バクマン。』の映画の中の音楽を全部担当しまして、なんと……何度も何度も言わせてもらってますけど(笑)、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞しましたからね!(笑)」

■映画『バクマン。』予告編




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「映画音楽って言っても、生徒諸君は映画を見る時に音楽を意識して見ている人は少ないと思う。やっぱり内容に気持ちが持っていかれるから。だけど、その映画音楽によって、内容がどのくらい増幅されたり、感情移入されたりしているのかっていうのをこの授業を通して実感してもらいたいと思っています。まずは、洋画でみんなが一番好きな映画音楽としてあげていた音楽を紹介したいと思います。それは、こちら!」


♪ PROLOGUE / 『ハリー・ポッターと賢者の石 ― オリジナル・サウンドトラック』より


「はいはい、分かる。この音楽は、『ハリー・ポッター』シリーズ。この音は、鐘だね。しかも、ちょっと微妙にピッチがビタじゃないんだよね。だから、生感があるのね。これを聴いた瞬間に何の映画か分かるっていう、凄まじいですね。すごいですねー。『ハリー・ポッター』、見てますよ。」

■映画『ハリー・ポッターと賢者の石』予告編





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★ハリー・ポッターのオープニング曲!
魔法使いのミステリアスな感じがすごく伝わってくるし、1度聞いたら絶対に忘れないメロディー!
パプル
女/11/埼玉県




「なるほどねー。確かに忘れないですよね。ちなみに、この曲を作曲しているジョン・ウィリアムズ(John Williams)は、映画音楽界の巨匠と言われています。この曲以外にも、こんな音楽を手がけていますよ……


♪ スター・ウォーズのテーマ / 『スター・ウォーズ』サウンドトラックより


……きたー!(笑) いけー!!……もう、すごいねー。『スター・ウォーズ』!みなさん大好きな『スター・ウォーズ』もジョン・ウィリアムズさんです。ちなみに、洋画で2番目に好きなものとして生徒諸君が挙げていたのはこの映画です。ワン・ツー・フィニッシュ!すごい。更に……


♪ 『ジョーズ』のテーマ 「人食鮫(メイン・テーマ)」


……きた……。気をつけろ!うわ……逃げろ、どこだ、どこだ?……背中から……背中から感じる……あいつの気配……。逃げろ!……逃げるにしても、ここは船の上だ、逃げる場所が無い……!逃げられない……近づいてくるぞ、あいつが、近づいてくるぞ……そう。この曲は……映画『ジョーズ』!!」

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「わはは(笑)。『ジョーズ』も、なんと、ジョン・ウィリアムズなんですね。これ、大変ですね。他にも、『ジュラシック・パーク』、『インディー・ジョーンズ』、『ホーム・アローン』、『未知との遭遇』などなど、もう、有名な映画音楽を数多く手がけている大巨匠。すごいのは、そんな昔から活躍しているにも関わらず、『ハリー・ポッター』シリーズという、最近大ヒットしている作品の音楽までやっていると。この幅。ずっとそれを継続し続けているという。映画界というのは、ヒットさせなきゃいけないわけですよ。特にハリウッド映画とかはね。映画音楽を担当するにしても、ヒットさせる法則の中の重要なファクターなわけですから。それを長年ずっと依頼され続けている信頼感というのもね、すごいんですよ。サカナクション先生も、次映画音楽を担当させていただく事があったら、ヒットさせなきゃいけないんですよ。次外したら、もうオファーがこないですからね(笑)。あと、ジョン・ウィリアムズさんも、この映画はヒットする、とか、先見の明があると思うんですよ。すごいですね。こんなにいろいろやっているんですね。やっぱりすごい人はいますねー。」

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それでは生徒のみなさんが送ってくれたメッセージを紹介していきます。まずは「邦画」に関するメッセージです。



映画『地獄でなぜ悪い』 主題歌「地獄でなぜ悪い」
星野源さんの曲です。ご出演もされています。ヤクザの組長が、刑務所に居る妻のために娘を主演に映画を撮るという内容です。なんか巻き込まれた男(源さん)、映画を撮りたくてたまらない男、抗争中のヤクザも出てくる、すごいコメディ。
楽しいのに少し切なくて、とても騒々しく、良い意味で変なところが映画とマッチしていて、僕に新たな音楽に興味を持たせてくれるきっかけになりました。大好きな曲です。
3モンキーズ
男/14/福島県




■映画『地獄でなぜ悪い』予告編




「そうですね。星野さん、出演もしながら主題歌も歌うというね。そして、映画のタイトルを自分の曲のタイトルにしてしまうというところもすごいなと思いますけど。映画は、映画音楽だけではなく、主題歌のイメージもありますから。」

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私の好きな映画音楽は、『桐島、部活やめるってよ』の映画音楽です。宿題提出のため、映画を見直しました!音楽が良い映画を考えて始めに思いついたのですが、よくよく観てみると、映画音楽と呼べるものが全くといっていいほどありませんでした。でも、ラストのちょっと前のシーンで廊下を走るところ、吹奏楽部の合奏が大音量で流れるところはドキッとしました。今までしっかりした音楽が無かっただけにドキッとしました。そして、高橋優先生の「陽はまた昇る」は黒地に白のエンドロールにぴったりです。なんだかんだであんまり音楽が入っていない事がこの映画の雰囲気に合っているのではないかと思いました。音楽が無い事も表現の仕方の一つではないかと思いました。
にゃんこ2缶
女/13/静岡県




■映画『桐島、部活やめるってよ』予告編




「なるほどね。常に音楽がばーっと流れ続けるのではなくて、ピンポイントでばちっと入ってくることによって、音楽が更に引き立つし、映画に集中力を持たせると。音楽が入ってこない映画って、ドキュメンタリーチックになるんですよね。リアルに感じるんですよ。先生が感動した映画音楽は、『ALI』っていう映画で、モハメド・アリっていう伝説的なボクサーがいるんですけど。映画館の音ってサラウンドシステムじゃないですか。でもこの映画はサラウンドのスピーカーを一切使わない。ずっとステレオのスピーカーだけなんです。だけど、あるシーンになった瞬間にサラウンドになるんです。それは、雨の中で試合をするシーン。その瞬間だけサラウンドで雨なの。それにはやられましたね。だから、映画音楽っていうのは2チャンネルのスピーカーだけではなく、サラウンドで考えられるのが素晴らしいところで、それをどう利用するかっていうのも表現の一部なんだっていうこと。音楽も映画の中に入り込めるんですね。そういったところも先生はいろいろ考えて今後やっていきたいと思います。」

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好きな映画音楽はずばり、犬童一心の『ジョゼと虎と魚たち』です。
サウンドトラックはくるりが担当していて、テーマソングもくるりが担当しています。僕は正直サカナクションが映画音楽を担当するまで、映画を観る際に音楽を意識して聴いた事はありませんでした。でも、映画『バクマン。』で、サカナクションのメンバーが作っていたときの話や、一郎さんのインタビューを聞く中で、音楽から映画を観たのは始めてでした。そして『バクマン。』を観てからは音楽と映像の関係性を考えながら映画を観るようになりました。

その上で過去観ていた映画を見直したのですが、『ジョゼと虎と魚たち』はくるりの劇伴、テーマソング共に素晴らしかったです。淡々とした映像の中で音によって表情がついていく感じ。音楽が映像を柔らかく包んでいくイメージがありました。サカナクションのサウンドトラックが"近未来的な高層ビル"だとしたら、くるりの音楽は"下町の夕暮れ"のような。そんな印象を持ちました。
最後に流れるテーマソングも、主人公たちが日常に帰っていく様子を岸田さんが「また旅に出る」と歌う感じにも一抹の切なさを覚えました。映画自体は官能的なシーンも多く、刺激が強いかもしれませんが、映画に興味を持っている生徒の皆さんには是非とも一度は観てもらいたい映画です。
クレイジー鼻メガネ
男/26/大阪府




「先生も大好きな映画です。先生もこの映画を観ましたし、「ハイウェイ」、すごく好きです。岸田(繁)さんが映画音楽を作る上でのインタビューを読んだことがあるんですけど、曲のキーは役者の声のキーによって決まるって言っていたんですよ。それを読んで、なるほどなーって。確かに、声のキーに対して曲のキーが合っていないと、違和感を覚えますよね。それはなかなか生徒諸君は感じ取れないと思うんだけど。そこが揃ってくると、ひとつ世界観が決まってくるんですね。本当に、映画音楽は奥が深いなって思いますね。」

■ ハイウェイ / くるり




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「あとね、僕がすごく良いなって思うのは、ジョン・ウィリアムズさんみたいに映画音楽を専門にやっている巨匠がいて、日本にも久石譲さんとか菅野よう子さんとかがたくさんいるんですけど、ロックバンドが映画音楽を担当するっていうことも、すごく面白い事だなって思うんですよ。今までは、ロックバンドが映画音楽を担当するということは、トピックス重視だったことが、ちゃんと内容も伴う。そういったことを実践していくと、もっとロックバンドが表現する場所が増える気がするんですね。先生が最近よく思うのは、時代によって、CDの聴かれ方やライブの観られ方が変わって来たわけじゃないですか。レコードからCDになって、配信になって、ストリーミングになって……。いろいろと変化しているにも関わらず、ロックバンドが持つ夢だけはアップデートされていないなって思うんですよ。CDを売ってライブをする事以外、ロックバンドが表現する場所が増えていないんですよね。でも僕は、時代によって、ロックバンドが持つ夢もアップデートしていくべきだと思う。だから、もっと違うフィールドでロックバンドがチャレンジしていって、ロックに携わっているミュージシャンがいろんなことが出来るし、いろんな表現があるんだって、そこを見直していきたいなって思っているんですけどね。そういう部分で、サカナクション先生は映画音楽を担当させていただいて、アカデミー賞を受賞出来たっていうのは、すごく自信になったし、これから続く人たちが出て来て欲しいなって思っているんですけど……音楽メディアが一切とりあげてくれないんですよね(苦笑)。」

そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

「先生、まだまだ好きな映画音楽がいっぱいあったのですけど、それはまたいずれ紹介したいと思います。ロックバンドもどんどん映画音楽に挑戦して欲しいなと思いますけどね。歌を作る事はプロなんですから。歌が無いものを作る事だって出来るはずです。先生、聴いてみたいなって思うバンドは……そうだな……ゲスの極み乙女。先生とかね、すごく器用なのでね。いろんな若いバンドにも、ライブや音源を作るだけではなく、いろんな表現の場所を見つけて欲しいなって。その中のひとつとして、映画音楽っていうのもあっても良いんじゃないかと思っています。」

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