ゲス乙女。が選ぶクリスマスソング♪
2015.12.23
ゲスの極みLOCKS!
─前回振り返り
川谷「彼女はある日、僕らの前に、突然現れたんだ。」
MARI「ワタシワ、《コポゥ》カラヤッテキマシタ。ワタシノナマエワー、チャン・マリデス。ハイ、ワタシノホシデハ、イロンナカンジョウ、スベテ、オンガクニシテツタエマス。」
川谷「美しい、メロディーに乗って……。チャ、チャンマリ、すごいじゃん!こんなの、どこで…」
MARI「カワタニ、ワタシ……」
川谷「ん?」
MARI「ワタシ、バンドガヤリタイデス。」
─学校の教室
いこか「♫ジングルベール、ジングルベール、フンフンフン、フフーン…」
MARI「ホナミチャン、ソレ…?」
いこか「ん?」
MARI「ノロイノジュモン…デスカ?」
いこか「いやいや、違う違う違う…!誰も呪ってないから!」
MARI「ワタシノホシデ、ニタヨウナコトバ、トナエルト、クモガワレテ、ソラカラオオキナヒカリガ…!アア!オモイダスダケデ、ガクブルガクブル・・・!!!!」
いこか「わかったわかった!もう二度と言わない!二度と!」
MARI「アト、コノクラスノヒトタチ、ナンデサイキンミンナ、オナジジュモンヲトナエテル?」
いこか「え?そんなの言ってるかなあ?」
MARI「『リアジュウバクハツシロ!』」
いこか「ああ…」
MARI「『リアジュウバクハツシロ!』アレイッタイナンデスカ?」
いこか「それは、確かに…呪いの呪文だね。」
MARI「デモ、サッキノジングルベル、メロディーハスキデシタ。ナンノオウタデスカ?」
いこか「クリスマスだよ。」
MARI「ン?」
いこか「ク・リ・ス・マ・ス。」
─職員室の前
課長「仕方ない。決まりなんだ。…おい、川谷!…川谷!」
MARI「アレ?カワタニ?ドウシタ?メッチャゲンキナイヤン…!」
川谷「チャン・マリ…」
MARI「カワタニ…?カワタニーーーー!!」
課長「おお、チャン・マリじゃないか。どうした?もう、地球の生活には慣れたか?」
MARI「ハイ!オオキニ!モウ、オカゲサンデ!」
課長「《コポゥ》から来たって言ってたけど…大阪とのハーフなのかな。で、どうしたんだ、今日は。」
MARI「センセイ…クリスマスッテ、ナンデスカ?」
課長「クリスマス?」
MARI「クラスノヒトタチニキイテモ、ミンナ、ゼンゼンチガウコトイウカラ…!」
課長「ああ、なるほどな。クリスマスと言えば、キリストの誕生日だし…。まあ、恋人とデートをする日、でもあるからなあ。そうだな、先生にとってのクリスマスは………まだな若かった頃、葛西臨海公園で海を眺めながら初めて付き合えた彼女に…あの頃は携帯ストラップをつけるのが流行ってたから、渡して、で…あれだな…キス…それでは聞いてください。山下達郎で、クリスマスイブ。」
〜♪
─教室
〜♪
いこか「キモっ!課長、そんなこと言ってたんだ…」
MARI「カチョウ?」
いこか「ああ、あの先生、別に偉くもなんともないんだけど、ヒゲとか髪型とか、やけに威厳があるから、裏で、課長ってあだ名で呼ばれてんだよね。」
MARI「シマコウサクノアレ?」
いこか「そうそう!よく知ってるね?まあ、もう島さん、会長になっちゃったけどね。」
MARI「ホナミチャンハドウオモウ?」
いこか「ん?」
MARI「クリスマスッテ…ナニ?」
いこか「私にとってのクリスマスか。そうだな………街は騒がしいし、カップルとか友達とかめっちゃ歩いてるじゃん。あれが迷惑すぎて、私もう外に出たくないみたいな気持ちになるんだよね。賑わってるのがやけに鼻につくみたいな。でもクリスマスソングはいい曲があって…ちゃんMARIユーミンさん好きだって言ってたよね?」
MARI「ハイ、ダイスキデス!」
いこか「じゃあこれ聞いてみない?それでは聞いてください。松任谷由実さんで恋人がサンタクロース。」
〜♪
─学校の帰り道
MARI「カワタニ!」
川谷「あ、チャン・マリ……」
MARI「カワタニドウした?ゼンゼンゲンキナイヤン!」
川谷「いや、別に……」
MARI「カワタニハ、クリスマス…スキ?」
川谷「クリスマスか…街とかは賑わってることが多いんだけど、この日は1人でいることが多くて。クリスマスってさ1人でいるとすごい寂しくて他の日より寂しい気持ちになる。だからクリスマスに聞く曲っていうのがあって聞いてみる?」
MARI「キキタイ!キキタイ!」
川谷「じゃあ、これで…」
MARI「オッー!ソニーノMDR900STノヘッドフォンヤン。」
川谷「詳しいね?」
MARI「マカセテヤ!」
川谷「クリスマスの曲じゃないんだけど、妙にクリスマスを感じるんだよね。俺も音楽が好きなんだけど、ノリはいいのに切ないってのが妙に好きで、クリスマスに聴きたくなるんだよね。それでは聞いてください。BENNY SINGSで、I can't Help Myself。…………あっ!」
MARI「イキナリドウシタ?」
川谷「ほら、これ…!」
MARI「ナニカフッテキマシタ!ナンデスカコノシロイ…!?」
川谷「これは……“雪”って、いうんだよ。」
MARI「ユ…キ…?アッ!キエタ!トッテモキレイデス!ナニコレ!ゴッツエエカンジヤン!」
川谷「この街に降るのは珍しいしね…」
MARI「スゴイ!スゴイ!」
川谷「そっか、雪、見るの、初めてなのか…」
MARI「デモ、キレイダケド…ツカムト、スグニキエチャウンデスネ。」
川谷「……確かに、そうだね。でも、消えちゃうから、素敵なんじゃないかな。」
MARI「ソッカソッカ………カワタニ?」
川谷「ん?」
MARI「ユキ、トテモキレイダケド…イマハ、ソラガナイテルヨウニミエマス。」
川谷「えっ?」
MARI「カワタニ…ナニガアッタ?」
川谷「あのさ。この前、チャン・マリが『バンドをやりたい』って言ってくれたんだけど……軽音部……廃部になっちゃうかもしれないんだ。」
─SCHOOLOFLOCK!の空き教室
みんな「うっ〜〜。」
川谷「なんかさ、なんだろう。このチャンマリの意味深な感じで終わっちゃって、終わっても切ないっていう。」
いこか「いやー本当だよ。」
川谷「でもさ、クリスマスってさ、盛り上がるイベントだけど、その裏で切ないことが多いじゃん。いつもより1人でいるのが寂しいって。」
課長「毎年そうだよ。」
川谷「(笑)だからクリスマスに聴く曲ってそっちよりになっちゃうよね。」
いこか「うんうん。」
課長「なるほどね。」
MARI「切なさが際立つよね。」
課長「ゲスの極みLOCKS! 生徒みんなからのメッセージは、SCHOOL OF LOCK!のゲスの極み掲示板、そしてメールで受け付けています!アドレスは全てコチラから!」
課長「www.tfm.co.jp/lock ロックのスペルはエル・オー・シー・ケー!だよ。Kiss!」
〜♪
課長「出た〜〜〜!!」
いこか「もういいよ、マジで毎週来る気?」
サッー!!(扉が開く)
いこか「おいおいおいおい。」
MARI「ちょいちょい。」
川谷「今日、拙者が使える尺はどれくらいであるか…?」
いこか「ほぼないよ。今日は本当にない!」
川谷「仕方ない!では、この一件…!両成敗!」
MARI「何と何が両成敗なの?」
川谷「…では、また、いずれ。」
MARI「これ、発売日まで毎週やる気だよ絶対。」
いこか「めんどくさいなーあいつ。」
課長「…では、また、いずれ。」
MARI「…では、また、いずれ。」
いこか「…では、また、いずれ。」
…ゲスの極み乙女。のニューアルバム「両成敗」は、1月13日発売です!